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毒多ぁ亀山の小児科日誌

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2014年09月25日
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カテゴリ:マイコプラズマ
「耳鼻科で鼓膜切開されるんです」
「耳鼻科は外科ですからね」
「亀クリは切らないんですか?」
「内科小児科ですからね」
「どうすればいいですか?」
「鼻炎・中耳炎は冷え症+アトピーです」
「検査してください」
「マイコプラズマ(+)です」
「夫が2週間前から咳が酷いです」
 昨年末から鼻汁・眼掻痒・中耳炎、年始から頬部発赤カサカサ・大腿部カサカサにプロペトを塗っても良くならないと2/18にK保育園入園前受診したことのある3才の男の子。父AD・ソバ・ブタクサ・イネ科・HD×
 2才9ヵ月:IgE:218、ダニ4(24.3)、HD4(24.3)、卵白3(4.16)、小麦2(0.99)、大豆1(0.48)、ミルク1(0.40)、イネ科・ブタクサ・杉・エビ<0.10
 7ヵ月前は亀クリでの治療は希望されませんでした。
 本日は「耳鼻科に通院しているが」「頻回に鼓膜切開をされている」「切開せずに治せないのか?」とのご要望です。耳鼻科は外科なので「切るのが仕事です」亀クリは内科小児科なので「切らずに治すのが仕事です」と説明したら前回の「冷え」+「汚染」の説明を思い出したらしく血液検査をさせてくださいました。
 鼓膜と咽頭扁桃の発赤および鼻粘膜の腫脹充血を認めましたので、検査したら、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした。
 3才5ヵ月:IgE:407、HD5(74.6)、ダニ5(68.3)、卵白2(1.76)、大豆2(1.24)、小麦1(0.64)、ミルク0.28、カモガヤ・杉・犬・サバ<0.10
 耳鼻科ではセフエム系の抗生剤しか処方されませんので、アジスロマイシン+黄耆建中湯を処方したら、調子が良いようです。
 耳鼻科と眼科と皮膚科と泌尿器科と産婦人科は外科系です。耳鼻科に受診するのは外科的処置をお願いするということで、耳鼻科に通院するというということは毎回切るタイミングを見極めてもらっているということです。
 5才の兄も眼が真っ赤で、鼻粘膜と咽頭扁桃の腫脹充血を認めましたので、検査したら、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした
 5才11ヵ月:IgE:267、杉4(31.8)、ヒノキ3(11.9)、イネ科0.15、ブタクサ0.11、シラカンバ0.10、カビ・ダニ・HD・犬・黄色ブドウ球菌<0.10
 母34才は市の健診貧血再検査通知を持参しておりしましたが、強い鼻粘膜の腫脹充血を認めましたので、検査しました。
 母:34才9ヵ月:IgE:3、杉・ダニ<0.10、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)、Hb8.3、Ht29.8、MCV70、Fe11、フェリチン<4.9、UIBC378
 おそらく、一家全員マイコプラズマ感染のようですが、感染っても普通の人は何もおきません。弱った人が発病し、アレルギー体質が強い人が激しく反応します。
 家族の中で、2週間咳が酷く、臥せっている大黒柱の検査と治療が最も必要です。恐い恐い。





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最終更新日  2014年10月15日 01時05分39秒
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