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カテゴリ:蕁麻疹・紅斑・紫斑
☆食事の後に蕁麻疹☆
「食後に蕁麻疹が出るんです」 「ハナノド赤いですね」 「食べると出るんです」 「検査してもいいですか?」 「朝には消えるんです」 「溶連菌迅速(+)です」 「食べ物ではないんですか?」 「感染に伴うものです」 7才の時に蕁麻疹3日間、9才で蕁麻疹2日間のあった9才2ヵ月の男の子。9/30から全身に蕁麻疹↑毎日毎食後↑就寝時↑朝↓。近医でフェキソフェナジン+ニポラジン内服、スピラゾン軟膏塗布しても良くならないと受診しました。37.3℃・父杉花粉症。鼻粘膜の強い腫脹充血と咽頭扁桃の発赤腫脹を認めましたので、検査したら溶連菌迅速(+)でした。 9才2ヵ月:IgE:103、蛾3(3.56)、ダニ2(1.82)、HD2(1.38)、イネ科・カビ・ブタクサ・シラカンバ・杉・ミルク・ヒノキ<0.10、イムノカードマイコプラズマ抗体(+) 蕁麻疹は皮膚病ではありません。血管病です。皮膚の下の血管に起きる血管炎です。ステロイド塗っても効きません。蕁麻疹:直下の毛細血管・膨隆疹・時間単位。紅斑:やや深い血管:日単位。紫斑:出血を伴って重症・時に内臓にも。 蕁麻疹のもっとも多い原因は感染症(病原体がアレルゲン)です。カゼのひきはじめが多いですが、溶連菌(exotoxin)やマイコプラズマ(arthritidis derived mitogen)や黄色ブドウ球菌(enterotoxin)のスーパー抗原が強力です。 環境因子でも蕁麻疹が出ますがすぐにわかります「隣で農薬を撒いたら出た」「ベープマットを焚いたら出た」「化粧品を変えたら出た」「洗剤を変えたら出た」「花粉を浴びたら出た」「猫犬に触れたら出た」「あ。あれだ!」わかります。わからなければ病原体です。 食物でも出ますがはっきりわかります「サバで救急車」「ソバで呼吸困難」「ピーナッツでショック」わかります。わからなければ感染症です。 食後に出る蕁麻疹は食べ物ではありません「食べるという行為」で出ます。 人間の身体は温めると促進し冷やすとストップします。 したがって、急性期(高熱・熱傷)は冷やしてストップし、慢性期(ジジババの慢性関節炎)は温めて治癒力を促進します。 蕁麻疹は熱を持ってほてっている状態ですので、温めると悪化します(入浴・運動・発汗・日光・暖房)。 免疫力を高める≒温める行為も蕁麻疹が出ます。食べる・噛む・嚥下・消化吸収・発声・・・・ あったかい辛いスープなんて最悪だね。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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