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毒多ぁ亀山の小児科日誌

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2014年11月03日
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カテゴリ:アトピー
「EPAとDHAでアトピーは治るでしょうか?」
「妊娠中なので原材料が問題になります」
「脱ステしてるんです」
「無理しないでください」
 生直後からのアトピーが11才で良くなった28才の女性。第1子妊娠後から手部のガサガサジクジクが悪化しテラコートリル・デルモゾールGが効かなくなったので昨年末授乳中に受診しました。
 27才11ヵ月:IgE:ダニ4(30.8)、HD4(26.4)、杉3(5.94)、イネ科1(0.69)、黄色ブドウ球菌1(0.57)、ブタクサ1(0.49)、マラセチア・カビ・シラカンバ・ピティロスポリウム<0.10、TARC270、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)
 母よりも児の方が気になったので、第1子の食事指導をし、母の軟膏をいろいろ変えましたが、very strong(アンテベート・ネリゾナ)でも無効でした。
 しばらく来ないなと思ったら、突然「脱ステしている」「妊娠中SS15Wだが」「EPAとDHAサプリは飲んでもいいか」とのご質問です。
 妊娠中にアトピーを治すことは困難です。
 皮膚の毒素(於血)は肝臓⇒便、子宮⇒経血でデトックスしますので、閉経すると出口が減りますので毒素がたまって苦しくなります(更年期)。更年期皮膚炎や蕁麻疹はよく経験します。
 妊娠・分娩・授乳中は生理が止まりますので「早めに味わう更年期」と言えます。出口が1個減りますので、AD(Atopic dermatitis:アトピー性皮膚炎)は悪化します。
 もうひとつは「つわり」の問題があります。母は児を護るために解毒を引き受けますので。母のADは悪化します。
 以前ADの母子で、一人目の妊娠中母のADがすっかり良くなりましたが生まれた児は重症ADでドロドロ。二人目は妊娠中母のADはひどく悪化したが生まれた児はすべすべということがありました。毒素の受け渡しですね。
 たいていの母は「私が引き受ける」と言います。胎児のためにもう少し我慢してね。恐い恐い。





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最終更新日  2014年11月30日 02時56分26秒
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