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毒多ぁ亀山の小児科日誌

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2014年12月12日
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「シシャモで顔が腫れました」
「魚は?」
「大丈夫です」
「卵は?」
「大丈夫です」
「ハナノド赤いですね」
「園で溶連菌が」
「溶連菌迅速(-)です」
 2日前夕方に初シシャモだった1才2ヵ月の女の子。昨朝顔の浮腫↑、鼻汁、今朝浮腫↓、顔・後頸部・体部・臀部の発赤が↑↓出没するため、亀クリを受診しました。夏季は首・体臀部に汗疹がひどく、両親花粉症です。
 顔・体部に蕁麻疹と紅斑が混在し、鼻粘膜および咽頭扁桃の腫脹充血を認めましたので「感染に伴う蕁麻疹と紅斑」「溶連菌かマイコ」と説明したら「園で溶連菌発生」とのことでした。検査したら、溶連菌迅速検査(-)でした。
 溶連菌にもマイコにも効く抗生剤(AZM)+ザジテンsyr.内服で良くなってしまいました。
 え?シシャモの検査はしなかったのかって?
 シシャモという検査項目はありません。シシャモで症状が出るのは魚アレルギーか卵アレルギーの児です。魚は形が似てますがアレルゲンも似ております(パルブアルブミン: Parvalbumin)ので、他の魚で症状が出なければたいていは大丈夫です。また、子持ちシシャモでは魚卵アレルギーも考えられますが魚卵は卵黄とほぼ同じアレルゲンですので、卵が大丈夫ならたいていはOKです。
 今回は血液検査はなしで、とりあえず魚と卵はよく観察、症状が遷延、再燃するようならば、血液IgE検査としました。恐い恐い。





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最終更新日  2015年01月04日 22時11分52秒
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