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カテゴリ:蕁麻疹・紅斑・紫斑
「紫斑病って言われました」
「紅斑⇒紫斑に悪化しましたね」 「腎炎になるって言われました」 「いつでも点滴します」 「尿検査だけでいいです」 乳児期からアトピー・喘息があっても内服+軟膏だけで何の検査も指導も努力もなかった5才9ヵ月の男の子。母AD。 3才11ヵ月皮膚科で初IgE検査も何の説明もなし。 3才11ヵ月:IgE:1176、ダニ≧100、HD≧100、卵白3.09、ミルク1.83、小麦1.42、卵黄1.27、オボムコイド0.63、大豆0.41、ソバ0.26 妹が鼻汁培養で肺炎球菌:PISP(1+)だったのがきっかけで4才5ヵ月で亀クリに初診しましたが、検査と指導は断られました。 その後もAD+喘息発作を繰り返しておりましたが、やっと4才10ヵ月で冷えと汚染の指導と血液検査ができました。 4才10ヵ月:IgE:1469、HD6(455.0)、ダニ6(427.0)、卵白2(1.82)、ミルク2(1.29)、卵黄2(0.82)、小麦2(0.71)、杉1(0.64)、 大豆1(0.52)、チーズ1(0.48)、オボムコイド0.28、イムノカードマイコプラズマ抗体(+) 除去食+インタールや補剤+駆於血剤の試用は断られておりました。 今回は、10日前から鼻汁・咳嗽、3日前から全身発赤プツプツがあり2日前受診「鼻炎+扁桃炎による感染性の紅斑」「おそらく溶連菌かマイコ」としてAZM処方しましたが、同夕腹痛と紫斑の出現あり他医で「紫斑病」「ステロイド点滴しなければ腎炎になって予後不良」と言われたそうです。ASO107、CRP0.71、WBC8900(Neut58.7 Eo4.4 Bas0.2 Lym34.2 Mono2.5)、RBC507、Hb13.5、Ht39.9 MCV78.7、Plt25.9。 腹痛+紫斑があるのに無理して発表会に出たら尿ケトン(+++)結局MINO+デカドロン+タチオン点滴になりました。 5才9ヵ月:IgE:1101、ダニ6(254.0)、HD6(235.0)、卵白2(0.97)、ミルク2(0.89)、卵黄1(0.48)、チーズ0.30、オボムコイド0.15、CRP2.07、WBC7630、Ig-A73、ASO70、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)腹痛↑↓血便↑↓年末なので日赤に紹介状もご用意いたしましたが、結局外来点滴2回/2週間で腎炎もなく復活しました。 アレルギーは行進曲の様に進みます(アレルギーマーチ)。症状は:皮膚炎⇒喘息⇒鼻炎⇒内臓(腎臓病紫斑病)。アレルゲンは:食物⇒ダニホコリペット⇒花粉⇒カビバイ菌。 なるべくアトピー皮膚炎の食物アレルゲンのうちに努力して、行進曲を食い止めて、喘息・鼻炎・紫斑病にしないことが大切です。恐い恐い。 年が明けたら冷え症の改善(黄耆建中湯試用)の話になると思います。ADと喘息は裏表。紫斑と腎炎も裏表。外に出るべき皮膚炎を冷やすと中に向って喘息。外に向かって出るべき紫斑を冷やすと中に向って腎臓病だからね。恐い恐い。 紅斑 → 紫斑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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