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カテゴリ:食物アレルギー
「年末からブツブツガサガサが酷いんです」
「豆食べませんでした?」 「煮豆たくさん食べてます」 「豆除去+インタール内服してください」 生後1ヵ月から左頬ジクジク・頭部・左耳介部ガサガサの男の子。母の姉花粉症。 生後4ヵ月で「皮膚科のキンダベートを塗りたくない」として亀クリを受診しました。 鼻粘膜の腫脹充血を認めましたので鼻汁培養:MSSA(1+)ご希望がありましたので食事指導1時間+強酸性水orイソジン消毒+NSAIDs塗布開始しましたがインタール内服は断られました。 生後9ヵ月:IgE:39、卵白3(5.44)、犬・ミルク・小麦・胡麻・大豆・トマト・ジャガイモ・サババナナ<0.10 卵白(+3)でしたが、インタール内服は希望されませんでした。 1才0ヵ月:IgE:66、オボムコイド3(11.2)、卵白3(8.33)、卵黄1(0.50)、ミルク0.28、アジ0.13、ヤケヒョウヒダニ・小麦・大豆・ピーナッツ・チーズ・鶏肉・ホウレンソウ<0.10、イムノカードマイコプラズマ抗体(-) オボムコイド(+3)でしたが、インタール内服は断られました。 年末年始に豆をたくさん食べたら、前額~頬部に座瘡様ヘルペス様のブツブツと耳介部の発赤ガサガサが酷くなって受診しました。 どう診ても豆っぽいので「隠れ型の豆アレルギー」を疑い、豆除去+インタール内服とさせていただきました。 便通も良くなり2回/日→4回/日、前額~耳介部もきれいになってきました。 血液検査(RAST)の陽性率は3割程度です。ゼロはないのではなくまだ間に合うです。ゼロのうちにほどほど努力してプラスにしないことが大切です。 やったー!ゼロだ!100個食べていいぞ!という検査ではありません。数値よりも症状が優先しますので、ゼロの人は症状を参考に、数値がプラスの人は上昇を食い止めるということになります。 患児は大豆ゼロですので、ニキビ様ブツブツは豆、耳切れ豆、という知識が大切なのでした。 母は、一年前の「ニキビと耳切れは豆」という説明はしっかり忘れていたのでした。恐い恐い。 正月の豆食で、前額・頬ブツブツ~耳介部ブツブツガサガサ 豆除去+インタールで改善 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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