毒多ぁ亀山の小児科日誌

「検査してください」
「数値下がってますね」
「体臭があるんですが」
「腸内腐敗！ですね」
「乳酸菌処方してください」
　生後1ヵ月からのADに皮膚科で全身ステロイド漬け(ベトネベート⇒アンテベート⇒プロパデルム)だった9才の女の子。母AD。
　2才6ヵ月：ＩｇＥ？､ﾀﾞﾆ11.3､HD8.62､犬1.79､卵白0.56､ｵﾎﾞﾑｺｲﾄﾞ0.51､牛乳･小麦･大豆･ｴﾋﾞ･ｱｼﾞ･ｻｹ･ｲｸﾗ≦0.34
　3才2ヵ月に「脱ステ目的」で亀クリを初診しましたが、全身皮膚肥厚苔癬化しておりました。一部びらん･便1回/2日。
　3才4ヵ月：IgE:754､ﾀﾞﾆ5(70.9)､HD5(67.3)､犬3(16.8)､ｶﾋﾞ2(2.33)､卵白2(2.27)､米2(1.64)､胡麻2(1.35)､大豆2(1.04)､ﾄﾏﾄ2(1.04)､ﾋﾟｰﾅｯﾂ2(1.02)､ｲﾁｺﾞ2(0.86)､ｿﾊﾞ2(0.83)､ﾐﾙｸ2(0.77)､ﾊﾞﾅﾅ1(0.67)､ｼﾞｬｶﾞｲﾓ1(0.65)､小麦1(0.65)､杉1(0.57)､ﾀｹﾉｺ1(0.42)､猫1(0.36)､ｴﾋﾞ･ｲｶ･ｻﾊﾞ･黄色ﾌﾞﾄﾞｳ球菌･ﾋﾞｰﾙ酵母≦0.34､TARC12433
　抗アレルギー剤+インタール+ラミテクト錠末+桂枝茯苓丸→桃核承気湯+乳酸菌内服＋強酸性水消毒+ラベンダー軟膏＋キンダベート2倍希釈でス剤減量開始開始。
　3才6ヵ月にプロトピック処方したところ、保育園で日光浴後日光皮膚炎で全身熱傷状態となり終診。ドロップアウト。
　4才7ヵ月：IgE:2457.1､ﾀﾞﾆ83.63､HD68.97､犬45.43､ｶﾝｼﾞﾀﾞ9.48､ﾐﾙｸ6.90､ｽｷﾞ1.92､ｱｽﾍﾟﾙｷﾞﾙｽ1.81､猫0.69､大豆0.47､ｱﾙﾃﾙﾅﾘｱ0.40､小麦0.35､TARC:20000くらいと言われたらしいが不明。
　4才11ヵ月：1年4ヵ月ぶりに再受診「プロパデルム漬けを止めたい」とのことで脱ステやり直し。
　6才1ヵ月のアルメタが最後で脱ステ完了。
　採血は絶対嫌！と言っておりましたが、やっと、検査。
　9才4ヵ月：IgE:701､ﾀﾞﾆ5(59.8)､杉4(22.7)､ｶﾋﾞ2(2.12)､卵白2(1.42)､ﾄﾏﾄ2(1.24)､ﾐﾙｸ2(0.98)､大豆0.19､ｲﾁｺﾞ0.16､ｵﾚﾝｼﾞ0.16､ﾊﾑｽﾀｰ上皮･ｲｸﾗ＜0.10､TARC556､ｲﾑﾉｶｰﾄﾞﾏｲｺﾌﾟﾗｽﾞﾏ抗体(+)
　症状も問題なく、数値も下がりましたが、母は「体臭が気になる」とのことでしたので、「腸内腐敗」「腸肝循環」の説明をして、ビオフェルミンとラックBを処方したら、ﾋﾞｵﾌｪﾙﾐﾝの方が調子良いとのことです。
　毒の出口が「昔は皮膚炎」で「今は体臭」なのでした。恐い恐い。