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カテゴリ:鼻炎・中耳炎・気管支炎・耳鼻科
「イビキがひどいんです」
「鼻詰まってますね」 「検査してください」 「オノン試してみます」 「効きました!」 2才8ヵ月の時に「牛乳を飲ませたくないので診断書が欲しい」と受診したことのある9才の女の子。 2才8ヵ月:IgE:15、ダニ・卵白・ミルク・小麦・胡麻・ピーナッツ・大豆・エビ・トマト・ジャガイモ・サバ・バナナ≦0.34 その後、時々、鼻炎と扁桃炎で受診しておりましたが、 7才11ヵ月:IgE:105、イネ科・雑草・カビ・杉・ダニ・HD・猫・犬・ヤブカ・ヒノキ・≦0.34、イムノカードマイコプラズマ抗体(+) 今回は、いびきで受診しました。 9才11ヵ月:IgE:243、蛾2(3.36)、ダニ1(0.49)、HD1(0.39)、カビ0.12、カモガヤ・ブタクサ・ヨモギ・シラカンバ・杉・黄色ブドウ球菌<0.10 鼻閉(鼻粘膜の強い腫脹)を認めましたので、いつもの抗アレルギー剤(アレグラ)に加え、ロイコトリエン受容体拮抗剤(オノン)を追加処方したら、改善しました。 鼻炎の予防薬には抗アレルギー(抗ヒスタミン)剤とロイコトリエン受容体拮抗剤があります。 たいていは、痒み止めに当たる抗アレルギー(抗ヒスタミン)剤が処方されますが、アレルギーの嵐を途中でダムをせき止めるように気止めますので、同じものが、耳鼻科で出れば鼻炎花粉症の予防薬、眼科で出れば結膜炎花粉症の予防薬、皮膚科で出れば蕁麻疹アトピー性皮膚炎の予防薬となります。 ロイコトリエン受容体(LTRA)は拡げる予防薬です。耳鼻科で出ればいびきの予防薬、内科小児科で出れば喘息の予防薬です。食べたメタボ炎症性物質(アラキドン酸AA)が代謝されて発熱物質(赤いカゼPG)と気道を狭くする(青いカゼLT)に分かれますが、LTが気道にくっ付くのをブロックするのがLTRA(Leukotriene receptor antagonist)です。 鼻炎からくる女性のイビキに良く効きます。オヤジのイビキにはあまり効きません。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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