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カテゴリ:溶連菌
「左頬が腫れてます」
「耳下腺炎ですね」 「おたふくでしょうか?」 「溶連菌迅速(+)です」 生後3ヵ月から顔・体部カサカサで、牛乳・乳製品を除去している3才9ヵ月の男の子。牛肉は大好きでモリモリ食べてます。 生後7ヵ月:IgE:19、ミルク3(8.35)、ダニ・卵白・小麦・胡麻・大豆・トマト・ジャガイモリンゴ・バナナ≦0.34 3才6ヵ月:IgE:45、ミルク3(3.66)、牛肉2(2.81)、チーズ0.10、杉・HD・卵白・小麦・ソバ・ピーナッツ・大豆<0.10 3日前から鼻汁・咳嗽・左頬部腫脹があって、受診しました。38.1℃、SpO2:99%。左耳下腺腫脹と鼻粘膜の強い腫脹充血を認めましたので、検査したら、溶連菌迅速(+)でした。 耳下腺炎には「流行性耳下腺炎」と「反復性耳下腺炎」があります。 流行性耳下腺炎はムンプスウィルスによる耳下腺炎で、予防接種で予防できます。たいていは、両方腫れます。 片方だけで、鼻炎・扁桃炎などを伴う場合は、その他の病原体の場合があります。 病原体の罹り方には、「その部分が好き」という罹り方と「弱点を攻める」という罹り方があります。 ムンプスウィルスは耳下腺が好き、ライノウィルスは鼻、RSウィルスは細気管支、ロタウィルスは腸、アデノウィルス11は膀胱・・・ インフルエンザなどの強力な病原体は、家族でも症状が違います。その人の弱点を攻めてきますので、インフルエンザに罹ると、自分の弱点がわかります。どのカゼでも必ず中耳炎になる児、必ずゼーゼーする児、カゼをひくと下痢になる児・・・どのカゼでも必ず耳下腺が腫れる児も居ります「反復性耳下腺炎」です。 今回は、溶連菌感染で左の鼻粘膜と咽頭扁桃が真っ赤だったので。わかりやすかったね。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年07月28日 07時30分24秒
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