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カテゴリ:蕁麻疹・紅斑・紫斑
「蕁麻疹が消えないんや」
「ミミハナノド赤いですね」 「薬が効かないんや」 「皮膚炎ではなく血管炎なので検査します」 「酒は良くないんかな?」 「血管炎を真っ赤にします」 1年前から全身蕁麻疹のある、58才の男性・中耳炎・鼻炎既往。2~5合/日。 内服も軟膏も効かないので、亀クリを受診しました。 鼓膜発赤と鼻粘膜の腫脹充血および咽頭発赤を認めましたので、検査しましたが、溶連菌迅速(-)イムノカードマイコプラズマ抗体(-)でした。 58才8ヵ月:IgE:693、杉4(19.9)、蛾3(9.78)、ダニ2(1.77)、HD2(1.53)、カビ2(1.08)、黄色ブドウ球菌0.29、イネ科0.22、ブタクサ0.22、イムノカードマイコプラズマ抗体(‐)、溶連菌迅速(‐)、ALT:77、γ-GT:346 蕁麻疹が皮膚炎ではなく皮下の血管炎(紅斑・紫斑と同様)であることを説明しましたが、説明終了後に「酒は良くないんかな?」と聞かれましたので、酒は「血管拡張剤」なので、蕁麻疹をさらに真っ赤にします。とお答えしましたが、聞き流されてしまいました。 結局、アルコール性肝炎に伴う蕁麻疹でした。 肝臓が弱ると、朝起きが悪い、だるい、疲れやすい、気力がない、皮膚が痒い、顔や手掌が赤い、クモ状血管腫、口が苦い、などの症状が出ます。 症状があっても肝機能が正常ならば、肝臓が「弱っているがまだ壊れていない」。肝機能検査が上昇したら「壊れている」ということになります。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年11月16日 14時30分27秒
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