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毒多ぁ亀山の小児科日誌

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2015年10月26日
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「全身蕁麻疹が1ヵ月治らないんです」
「ハナ真っ赤ですね」
「皮膚科で食べ物って言われました」
「感染に伴う蕁麻疹です」
「検査してください」
「マイコプラズマ(+)です」
 1ヵ月前(先月9/23)から全身に蕁麻疹の出没する45才の女性。鼻炎既往・父鼻炎・母喘息。
 皮膚科で内服と軟膏を処方されているが、良くならない。皮膚科では「食べ物に気をつけるように」言われていると受診しました。
 鼻粘膜の強い腫脹充血を認めましたので、検査したら、溶連菌迅速(-)イムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした。
 45才10ヵ月:IgE:24、杉2(1.13)、ダニ0.33、イネ科・ブタクサ・シラカンバ・蛾・黄色ブドウ球菌<0.10、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)
 症状は、AZM+エピナスチン内服で良くなってしまいました。
 蕁麻疹は皮下の血管に起きるアレルギーです。皮膚病ではありません。
 血管炎(蕁麻疹・紅斑・紫斑)の起きる原因は、たいていは病原体(風のひきはじめが蕁麻疹)です。
 環境アレルゲンの場合には、すぐわかります。隣の田んぼで農薬を撒いたら出た。ファブリーズをシュッとやったら出た。ベープマットを撒いたら出た。洗剤を変えたら。化粧品を変えたら。猫犬に触れたら。あっあれだってわかります。わからなければ感染症です(ミミハナノドも赤いが血管も赤い)。
 食物アレルゲンで蕁麻疹が出ることもありません。生まれて初めて食べた。いつも1個なのに1000個食べた。夕べのあれが腐っていた。あっあれだってわかります。わからなければ感染症です(病原体がアレルゲン。ブドウ球菌のenterotoxin、溶連菌のexotoxin、マイコプラズマのmitogen)。
 ただし、食事という行為(噛むと体温が上がる・温かい食物で体温が上がる)で蕁麻疹が出る場合がありますので、注意が必要です。恐い恐い。
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 感染に伴う蕁麻疹





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最終更新日  2015年11月28日 01時15分26秒
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