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カテゴリ:冷え症
「K病院とT市民病院で病名がつかないんやさ」
「過敏性腸症候群か横行結腸症候群ですね」 「それは何なんかな?」 「腸の自律神経失調です」 「治るんかな?」 「セレキノンか大建中湯を試してください」 「両方とも追加してくれんかな」 10年前から糖尿病、1年前から右側腹部痛(チクチク痛いグーッと痛い)が改善せず、病院2ヵ所で3週間入院も病名が分からなかった69才の男性。 1週間前から症状が悪化し、嘔吐1回下痢1回/毎夕あるので、亀クリを受診しました。35.8℃。 腹部膨満・鼓腸(右>左)を認め、全体に腸雑音の亢進と圧痛(右(上行結腸)>横行結腸>左(下行結腸))を認めました。 腸は、動かす神経と感じる神経が同じ(副交感神経)です。動き過ぎて痛いと感じる状態(過敏性腸症候群-↑:自律神経失調症+↓,-↑)ですので、溜まっているガスが出てしまえば何の問題もありません。 腸の副交感神経支配は左結腸曲まで(小腸~上行結腸~横行結腸)は迷走神経(第10脳神経)由来ですが、左結腸曲から下(下行結腸~直腸)は骨盤内臓神経由来です。 上と下の自律神経の動きが違うと、手前は動き過ぎて前方は滞って、張って苦しい、出るとすっきり、というのはよくあることです。 中には、横行結腸がだらんとして滞っている場合(横行結腸症候群)もあります。 過敏性腸症候群(-↑)は、自律神経失調症(+↓,-↑) = 冷え症ですので、冷え、疲れ、イライラ、過食、過労、睡眠不足などで悪化します。 症状は、セレキノン(腸の自律神経薬)と、大建中湯(腸閉塞の漢方)を処方したら、両方とも効いたようです。 ニセ医者の、口から出まかせ医療でも何とかなるから不思議です。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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