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カテゴリ:食物アレルギー
「イクラの検査してください」
「イイクラ?家で食べたの?」 「こども園の給食です」 「初めて食べたの?」 「初めて食べて蕁麻疹です」 「生活管理指導表もらってきてください」 生後8ヵ月から口周囲発赤ガサガサのあるS県の5才の女の子。父花粉症、母AD、柴雑種犬1名、耳折れ灰三毛猫1名 生後8ヵ月:IgE:7、ダニ・HD・猫・犬・卵白・ミルク・小麦・大豆≦0.34~強酸性水消毒+ラベンダーで調子が良いようです。 卵・牛乳除去+保湿くらいでどんどん良くなりましたが 1才7ヵ月:IgE:63、HD2(2.08)、ダニ2(2.04)、卵白・ミルク・小麦・大豆・マウス・バナナ≦0.34 カゼをひくたびに再検査して、環境整備。 2才11ヵ月:IgE:158、HD3(8.55)、ダニ3(7.10)、犬2(0.76)、杉1(0.35)、蛾・黄色ブドウ球菌<0.10、イムノカードマイコプラズマ抗体(+) 3才11ヵ月:IgE:407、ダニ4(18.6)、HD3(16.8)、杉2(1.94)、TARC367、イムノカードマイコプラズマ抗体(+) 先週、園の給食で生まれて初めてイクラを食べたら、顔の発赤、口唇腫脹、を認めたそうです。 園から「血液検査」を要請されたので、亀クリを受診しました。 5才6ヵ月:IgE:667、ダニ5(73.2)、HD5(57.4)、イクラ3(4.71)、イムノカードマイコプラズマ抗体(+) いくらアレルギーでした。びっくり。 いくらアレルギーの場合、卵つながりと鮭(魚)つながりが考えられますが・・・ たいていは、卵アレルギーか、イクラを食べすぎてイクラアレルギーがというのが普通ですので、卵アレルギーがなくて、イクラを食べたこともなくて、いきなりイクラ(+3)は初めて診ました。びっくり。これまでの第1位はイクラ29.8(+4)、第2位はイクラ10.0(+3)でした。 卵白陽性の児は、たいてい、卵白>卵黄(魚卵)>鶏肉も食べすぎ注意ね。除去解除の時は、鶏肉のスープ⇒鶏肉⇒卵黄(魚卵)⇒卵白(加熱⇒半熟⇒生)の順で試してね。ですが、突然イクラ(+3)とは。 飛騨に来てビックリしたのは、離乳食で「卵ボーロ」で離乳食開始とか「イクラ」で離乳食開始という風習があることです。 この児は、S県H市在住なので、飛騨の悪習には無縁です。この児のイクラアレルギーの原因は全く不明です。恐い恐い。 飛騨はイクラが大好きです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年10月09日 05時16分32秒
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