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カテゴリ:胎児・胎内環境・発達
「TELLL2才の息子がうまく歩けないんです」
「踵は床に付きますか?」 「つま先立ちになります」 「痙性下肢麻痺ですね」 「N病院でリハビリ受けてるんです」 「リハビリ続けてください」 「診てください」 「来ないでください」 「来ちゃいました」 「胎児仮死⇒弛緩性四肢麻痺⇒痙性下肢麻痺ですね」 「バナナが好きなんです」 「母がブタクサ花粉症なので減らしてください」 「整体師が体にいからたくさん食べろって」 「冷え症虚弱児なので堅いもの食べてください」 「堅いもの食べて黄耆建中湯試してみます」 生後からぐにゃぐにゃフロッピーインファント?、尖足位で独立歩行不能~病院でリハビリ中のS県N市の2才の男の子。便1回/3日、1才半気管支炎、マグミット、ビオフェルミン、メジコン、ムコダイン、ペリアクチン、父春花粉、母秋花粉、妊娠中からバナナ好き。 1週間前から鼻汁・咳嗽、微熱、あり、なぜか亀クリに相談電話をしてきました。 簡単に胎児仮死「子宮の中で低酸素があって?」「痙性下肢麻痺?」の可能性あり「地元でリハビリ続けるように」お話ししましたが、何を勘違いしたのか、亀クリに来てしまいました。37.4℃、SpO2:98%、9.6kg 全身ぐにゃぐにゃフロッピーで、胸部に喘鳴を認め、背部に貨幣状湿疹を認めましたので。検査しました。 2才3ヵ月:IgE:12、ダニ2(0.87)、HD2(0.72)、ピーナッツ・ソバ・ミルク・卵白・小麦・バナナ・大豆・杉<0.10、TARC1175、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)、鼻汁培養:Moraxella catarrhalis(1+)、インフルエンザ抗原(-)RSV(-)リボテストマイコ(-) 胸部に痰の貯留を認めましたので、「喘鳴痰を止めるペリアクチンは長引くので中止」「母がブタクサ花粉症なので妊娠中から整体師に言われて母子で大量摂取しているバナナ減量」「冷え症虚弱児なので黄耆建中湯試用」「地元でリハビリ継続」・・・ 子宮内で低酸素(胎児仮死)、出産時に低酸素(新生児仮死)があると、障害(脳性麻痺)が残ることがあります。 最初に現れる症状は、寝た状態で、踵が敷き布団から上がらない(横に引きずる)と危険です。空中に踵が上がれば〇。足の親指しゃぶりなんかしたら、もう最高です◎。 グニャグニャ柔らかい児(フロッピーインファント)はまだ間に合います(弛緩性麻痺)。だんだん硬くなると良くありません(痙性麻痺)。立たせて、踵が床に付くと◎踵が付かないと×(尖足位)です。恐い恐い。 足がクロス立つと尖足位 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年12月18日 00時24分35秒
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