|
カテゴリ:溶連菌
「朝から吐いてるんです」
「ハナノド真っ赤ですね」 「胃腸カゼって言われたんです」 「溶連菌迅速(+)尿ケトン(2+)です」 「ポカリなら飲めます」 「毒ポカリでもかまいません」 昨日から腹痛、嘔吐のある10才の女の子。 クラスで「胃腸カゼが流行っている」と受診しましたが、腹部所見に乏しく、鼻粘膜の腫脹充血と咽頭扁桃の発赤腫大を認めましたので、検査したら、溶連菌迅速(+)でした。 10才11ヵ月:溶連菌迅速(+)、尿ケトン(2+) 脱水が強いので、「口から飲むか?」「血管から飲むか?」と聞いたら、毒ポカリが大好きで「毒ポカリなら飲める」とのことでしたので、毒ポカリでも何でも飲めれば点滴なしとして、CFPN-PI+プリンペラン処方し、「飲めて尿が出れば自力復活」「飲めなければ点滴」としました。 市内の保育園と小学校で「胃腸カゼ」と言われて受診する児の大半(嘔吐>>下痢)はハナノドが真っ赤で、溶連菌迅速(+)です。 え?、ふだん毒ポカリは飲むなって言っておいて、なぜ今日はOKなのかって? ふだん飲むのは危険ですが、緊急時は、仕方がありません。 ただし、脱水時に点滴するソリタT1号輸液(製造元AJINOMOTO)には、塩分たっぷり6g/L、糖はわずか26g/L、グルタミン酸は含まれておりません。 ポカリには、塩分はごくわずか1.5g/L、糖はたっぷり60g/L、グルタミン酸が50mg/Lも含まれております。 毒ポカリ。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年01月25日 03時09分13秒
コメント(0) | コメントを書く
[溶連菌] カテゴリの最新記事
|