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カテゴリ:溶連菌
「TELLL手がピクピクしてるんです」
「意識はありますか?」 「あります。アニメ見てます」 「意識がなければ痙攣あればふるえ振戦です」 「抗生剤とアニメは関係ありますか?」 「関係ないと思いますが家族親戚に熱性けいれんありますか?」 「叔父さんが熱性けいれんでした」 「意識がなければ熱性痙攣です」 「治療は?」 「意識がなければ痙攣・脳みそ1個蕁麻疹です」 年始から臀部発赤ガサガサの1才の女の子。38.0℃、両親花粉症。 3日前夜から発熱・食欲不振あり昨日受診しましたが、鼻粘膜の腫脹充血と咽頭扁桃の発赤腫大を認めましたので検査したら、溶連菌迅速(±)インフルエンザ抗原(-)でした。 1才10ヵ月:溶連菌迅速(±)インフルエンザ抗原(-) 抗生剤CFPN-PIを処方しましたが、内服したら?手がピクピクするとの電話です。 母は抗生剤とアニメを懸念しておりますが、熱があってピクピクする場合、意識がなければ痙攣、意識があればふるえ・振戦です。 熱性けいれんは、脳細胞の活動電位がショートしたもので、脳みそ1個蕁麻疹状態です。 6才過ぎると脳のバリアー(血液脳関門BBB:Blood-brain barrier)が丈夫になりますので、悪いものが脳に行きにくくなり、痙攣が起きにくくなります。 生後6ヵ月~6才までは、蕁麻疹に悪いもの(アレルゲン・汚染物質・炎症性物質)を減らすことが必要です。 溶連菌のスーパー抗原(streptococcal pyrogenic exotoxin)。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年05月21日 22時29分47秒
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