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カテゴリ:便秘・腸内環境・腸内細菌
「また嘔吐ありました」
「便培養でMSSA(1+)です」 「抗生剤は使いたくありません」 「乳酸菌などの善玉菌で悪玉菌・病原菌が減らせます」 「乳製品食べていれば乳酸菌は大丈夫ですよね?」 「乳成分と乳酸菌は関係ありません」 「???」 1才9ヵ月頃から、白色便~おむつかぶれで時々受診する2才の女の子。両親花粉症。 鼻粘膜の腫脹充血咽頭扁桃の発赤腫大を認めましたので、簡単に冷え+汚染の説明をして強酸性水消毒+ラベンダー軟膏を処方しました。 1才9ヵ月:白色便・38.4℃、便:ロタ(-)アデノ(-)ノロ(-)、便培養:(-) 1才10ヵ月:38.0℃、溶連菌迅速(±)インフルエンザ抗原(ー) 1才11ヵ月:臀部ガサガサ、嘔吐5回、37.4℃、ノロ(-)ロタ(-)アデノ(-)、便培養:MSSA(1+) ブドウ球菌性腸炎なので、抗生剤FOM内服をお願いしたら、抗生剤はイヤとのことです。 病原菌を減らすには、病原菌>悪玉菌>善玉菌 ⇒ 病原菌<悪玉菌<善玉菌を増やすしかありません。 善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌)を処方しようと思ったら、母は「乳製品を摂ってます」と間抜けなことを言ってます。 乳製品の成分表を見て「善玉菌の有無を確認してください」とTELしてから、ふと思いました。 乳酸菌の量なんて書いてあったっけ? ヤクルト(1本65mlあたりL.カゼイYIT9029(シロタ株)200億個)以外、書いてありませんでした。 善玉菌の添付文書を確認したら、菌数は書いてありませんでした。〇乳酸菌:ビオフェルミン1g中に次の成分を含有する。ラクトミン6mg Lactomin:Streptococcus faecalis、糖化菌4mg Amylolytic Bacillus。〇ビフィズス菌:ラックビーbifidobacterium10mg/g。〇酪酸菌:ミヤBM:Bacillus subtilis:1g中に宮入菌末40mgを含有する。 腸内で増えると、さらっと書いてありますが、何万個から何万個にとか、どれだけ増えるかは書いてありません。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年06月28日 02時05分42秒
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