☆医療拒否します!?☆
「2日前から咳が出るんです」「苦しくありませんでしたか?」「少しだけ」「吸入してもいいですか?」「必要なら」「良くならないので点滴か紹介状ですね」「しなくていいです」「せめて内服薬を」「要りません」「処方だけさせてください」 時々喘息発作を起こすとやってくる5才の男の子。基本的には医療を好まない団体の男の子です。 2年半前:IgE:182、ダニ5(56.0)、HD4(45.0)、カビ・杉・卵白・ミルク・小麦・ピーナッツ・大豆・黄色ブドウ球菌≦0.34 2日前から鼻汁・咳嗽・喘鳴があり、昨夜から呼吸苦があって受診しました。36.2℃、SpO2:90% 鼻粘膜と咽頭扁桃の軽度発赤と喘鳴および強い陥没呼吸と呼吸音の減弱を認めましたので、喘息発作の状態であり、メプチン吸入を「しても良いか」聞いたら「しても良い」とのことでしたので、吸入しましたが、全く良くなりません。SpO2:90%⇒90% 母親には、「喘息発作で窒息状態」「酸素飽和度SpO2が95%を切ると呼吸困難で点滴」「90%を切ると日赤送り」と説明しましたが、「何もしなくていいです」とのお答えです。 死ぬと困るので「内服だけ処方させて」「要りません」「飲まなくてもいいからお守りに持って行って」なんとか処方させていただきました。 20年前は国内で年間20~30人あった喘息死も、20世紀に入ってからは年間2~3人に減っております。 しかし、医療を拒否する団体に所属していると、いまだに喘息死の危険があります。恐い恐い。