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テーマ:最近観た映画。(40129)
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小栗康平監督の第一回監督作品ということだった。
昭和31年は亡くなった姉が生まれた頃。 モノクロームな映像は、その頃の家族のアルバムを思い出し懐かしく、そしてもの悲しい。 私の記憶の中にも、あの頃のどうにもならない悲しさがある。 それが七色の彩に塗り替えられて、 うきうきと希望が見えてきたように感じられたのは 個人的には1970年の大阪万博からのように思う。 私は静岡にいて、まだ電話もカラーテレビもなく 友達の家も五右衛門風呂が土間にあった。 ・・・そんなことを久々に思い出しながら最後まで観てしまった。 とても丁寧なつくりの映画。 日本の映画もこんなに素晴らしいとは。 特に田村高広。最初はうどん屋のおやじさん?にしては二枚目すぎると思ったけど 語り方や間、目の表情がなんとも言えない。 昔、「霧の旗」という松本清張のドラマで弁護士をやっていて、すごく印象に残っていた。 加賀まりこもいじわるさがなく綺麗だった。 子供のころの大人達が映画の中にいるような感じだった。 以前『死の棘』を観て、嫉妬の深さ抉り出し、狂気の世界にをわーっ、もうやめて、って思ったけど この監督の作品とは知らなかった。 これからは日本映画の監督や役者さんにもっと注目してみたい。 *話は映画や宮本輝の原作を読んでくださいね。 女性作家の小説が好きだけど、宮本輝は時々読む。 彼のお父さんとの世界がちょっと覗けたようにも思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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