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積んどく本の中からやっとばななさんの本。(なぜかこの作家は「さん」つけしたくなる。) ばななさんの小説にいくつかある、大切な人を亡くした喪失感に向きあう話。 しずかな水面を思わせて嫌いでない。(何度か読み返すものもある) 今回も、友達を亡くした女の子(女性)と植物人間の状態の奥さんをがいる男性との話。 女の子(女性という程大人でもない)は、その男性から十分すぎるほどのお金をもらって マンションに住んで、彼からの電話以外は特にすることもなく寝てばかりいる。 彼を思って他のこと考えられなくて、奥さんの事や彼の奥底の気持ちを考えて ぐるぐるして疲れて・・・結果寝てばかりになっちゃう。 ・・・楽そうに見えて苦しいんだろうな。 ・・・さわがなくてしずかに沈んでいってる。(エネルギー体として落ちている)辛そう。 そのうち夢の中で彼の奥さんの化身と会って「肉体を使った仕事をするように」と言われる。 それをきっかけに「生きている」という実感と小さな幸福に気づき再生していく・・ @物語の結末はほったらかしではなく、児童文学のように未来への結末がある。 そのあたりが「ばななさんって生きることに対して誠実な人なんだ」と思う。 けれど、この女の子とこの恋 ワタシスキニナレナイ それは、バイト先で仕事が回ってこないようにばかなふりをすること。 それを見抜かれ「バイトですから」と言って恋が始まるところ。 バイトでも手を抜いた分それを補う人がいるもの。 これを要領のいい、世の中うまく渡る生き方っていうんでしょうか? 仕事に誠実でない人ってどうなんだろう? と、 読み終わって2,3日した今、私の現実とあいまって だんだんむかっとしてくるのでありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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