たぶん医学生のころ、たぶん何かの本で「Successful aging」という言葉をたぶん目にしました。そして、その時僕はその言葉を僕の脳にインプットし、と同時に、「Beautiful aging」という言葉がひらめいたのです。そして、この言葉は、開業以来僕のクリニックの指標にもなりました。僕はこの「Beautiful aging」を念頭に、いつもクリニックで患者さんを診て治療するようにしています。
たぶんに「Successful aging」は公衆衛生的であり、一方「Beautiful aging」は美容医学的であると、僕はかってに思っています。(そう言えば、今思えば、もしかしたら「Successful aging」は、公衆衛生の試験勉強の時に出会った言葉かもしれません。)
Agingは、誰にでも訪れます。しかし、その老いを社会がそして地域が、家族が、医療が協力して支えるのが「Successful aging」でしょうか。では「Beautiful aging」は?と言うと、もっと個人的な視点です。まさに、「美しく歳をとる」なんて、昔ならば考えられなかったことかもしれません。なぜならば、加齢と綺麗は相容れない感があるからです。でも、僕の仕事はこの相容れない2つを合体させることでもあるのです。