僕は時々アートメイクの勉強をしに海外へ行きます。最近はその中でも中国で学ぶことが多くなりました。先日も中国の北京に勉強に行ってきました。
今回習得したアートメイクは、日本では3D立体眉などといわれている形式ですが、僕はこれを「植毛様マユ」と命名しています。それは、上手に行なえば、あたかも自毛を植毛したようなできばえだからです。しかし実際のところは、日本ではこの形式を上手く施術できる人はいません。時々目に触れる症例にしても、決して好感できるものではなく、むしろ見ていて恥ずかしくなるレベルです。この方式のマユをアートメイクで描くことに高い評価を見出している僕としては、今はやはり、北京でこの方法を学ぶのが最も適切なことだと考えています。
既に、昨年僕は日本の医学会で、この植毛様マユと本当の植毛(自分の頭髪を眉部に移植)のコンバインを発表しています。ただ、どんな物事でもそうですが、新しいことは、半歩進んでいるくらいがいいのであって、あまり先を行き過ぎると世間はついてこれないものなのです。たぶん、僕の今やっていることは、日本のアートメイクに関して言えば、時代のかなり先を行ってしまっているのでしょうね。いつか、時代がついて来てくれるか、グローバルになってくれるかすればいいのですが、なんて僕は勝手なことを考えています。