今日僕は、長年の目的をひとつ達成しました。とうとう検診に行ったのです。大学病院で勤務していた頃は、たまに検診のバイトをしました。しかし、僕自身は検診を受ける機会はありませんでした。今まで大きな病気はしたことありませんが、いつ自分が病気になるかわからないのですから、検診くらい受けた方がいいと思い続けて10年以上経ってしまいました。それをようやく今日実現できたのです。
今日検診に行った病院は、個人開業の内科でしたが、なかなか立派なものでした。受付には3人の女性がいましたし、先生をサポートしている看護師さんも3人いました。朝の9時から診療が始まるようで、僕が8時40分少し前に待合に入るともう既に数人の患者さんが待っていました。そして9時丁度に診察が始まると、あれよあれよと言う間に次々に診察室に患者さんが入っては出てを繰り返していました。なかなか効率がいいな、なんて見とれているうちに僕の順番になりました。
先生に簡単に問診され、その後尿検査から、様々な検査が始まりました。そこで、すごく立派というか関心したことは、サポートしている看護師さんの動きです。医師しかできないこと意外は、すべてそつなくこなし、最後に先生にとどめをさしてもらっている(病院でトドメは良くないか)のです。これなら医師も楽だなと関心しました。患者も慣れたもので、騒ぐものや文句を言うものはもちろんいないし、能率的に治療を受けているようでした。同じ病院でもなんだか僕のクリニックと全然違う気がして変な感じでした。確かに内科と美容外科では違うのは当たり前ですが、先生も穏やかで、ほんとうの開業医を見た気がしました。
僕はと言えば、今月の売り上げがまた先月より減ってしまったなとか、この前の若い患者は変だったなとか、何かいい宣伝方法はないかなとか、リースの支払いが終わったら新しいレーザーの機械を買いたいなとか、とても立派な医師とは思えないことを考えているのだから、恥ずかしい限りだ。
そう言えば、僕がごくまれにワイシャツにネクタイをして、白衣を着て仕事をしていると、「ほんとうの先生みたい」なんてスタッフにからかわれることがあります。まあ、最近は、診療中に白衣を着ないことも多いので、傍から見れば、変な医者に見えるのでしょうね。