今日は電車通勤です。とは言っても一般の人が考える通勤とはかなり違うと思います。朝の電車通勤と言うと満員電車で汗ダクダクで、会社に着く前にもうそれだけでひと仕事してしまったような疲れを感じることもあるのではないでしょうか。
僕も昔都内の大学病院に勤めていたころは、朝の通勤はいつも満員電車でした。ある時、千葉の片田舎での当直のアルバイトを終え、朝大学病院に出勤するために電車に乗りました。最初は快速のグリーン車両に乗れたので良かったのですが(と言ってもぜんぜん座れませんでした)、錦糸町駅で普通電車に乗り換えようと、ホームに下りたのが間違いのもとでした。目指すは御茶ノ水駅なのですが、普通電車がホームに入るたびに、降りる人も乗る人もものすごいおしくらまんじゅうをしていて、最後に駅員が力任せに後ろから押しているのを見て、恐くて乗車の列に並べずに何本も電車を見送った後、とうとう電車に乗れずにタクシーで大学病院に行きました。後にも先にも、大学病院の勤務で遅刻したのは、その時だけです。その後は、同じ病院での当直のアルバイトはなるべくしないようにしました。どうしても行かなければ行けない場合は、少々遠回りでも、帰りは錦糸町駅で乗り換えずに東京駅まで行き、そこから御茶ノ水駅に行き降りることにしました。
そんなこともあり、僕のクリニックは、早くても朝の10時からしか患者さんを診ません。もともと美容外科に来る人に急患はいませんので、完全に予約制にしています。ですから、開業してこのかた、もう通勤で恐い目に会うことはなくなりましたし、電車でもいつも座って通勤しています。もちろん、車での出勤の時はもっとらくちんです。
ところで、通勤電車から何気なく外を見たら、透きとおるような青い空でした。そして、そこに美しい雲がいくつも浮かんでいました。自然の青と白とは、こんなに調和するものなんだなあ、と感心しました。でも、これも電車のシートにゆっくりと座って、外を眺めていられるからでしょうね。