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美容外科医日記

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2007.06.28
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カテゴリ:美容外科医日記
今日のタイトルの「手紙」は、作家の東野圭吾さんの小説のタイトルです。昨年の11月に映画化もされた作品です。映画化されたのですから、すばらしい小説と言えるのかも知れませんが、もしかしたら映画化されたから、よりたくさんの人が読むようになったとも言えます。もちろん、僕は東野圭吾さんのファンのひとりですから、映画化されようがされまいが、この作品は読むことになるのですが。
それで、ハワイに来る前から読み始めて、ちょうど昨日読み終わったところなのです。読んでいる時からある種の衝撃があったのですが、さすがに全部読み終わった後の衝撃は、余りにも大き過ぎて、昨日は眠ることもできずにちょっと困りました。今もその衝撃はまだ完全には消えずに、僕の体のどこかに残ってしまっています。たぶん、主人公である弟の直貴のどこかに兄の衝撃が残り続けるのと同じように、僕の中にも残っているような感じなのです。
ところで、小説が先か、テレビが先か、と同じことが、この主人公にも言えるのです。つまり、兄の罪が先か、自分の不幸が先か、です。小説では、あたかも兄が罪を犯したので、いつも自分が不幸になっているように捉えられがちですが、僕は、そこに少し割り切れないものを感じます。もしかしたら、弟が不幸でなかったら、兄は殺人も犯さなかったのではないかという疑問です。つまり、弟が普通にすんなり大学にいけるほど幸福だったならば、兄も弟の学費を盗もうとは思わなかったと言えるということです。
では、弟と兄はどちらがほんとうは不幸だったのでしょうか。それとも人みな不幸なものなのでしょうか。たぶん、そんなことが僕に衝撃を与えたのだと思います。そして、小説は現実ではないけれど、現実以上に僕をおとなしくさせてしまったのです。たぶんそれは僕にも兄がいて、(僕のところは、男ばかり5人の兄弟です。)それで、よりいっそう兄と弟の関係が、自分に身近だったことも関係していて、何か深く感じるものがあったのかも知れません。それと最も大きな理由は、東野圭吾さんの文章力や話の進め方や登場人物の選択にもあると理解できるのですが、やはり、今は衝撃なのです。





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Last updated  2007.06.28 17:15:17
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