僕はもともと美容の仕事をしていましたが、その中で最も興味のあったもののひとつがアートメイクです。アートメイク(Artmake)とは、Permanent makeと呼ばれているように、普通のメイクは一日で消して(落として)しまうものですが、アートメイクには持続性があります。ヘアーカラーで例えれば、普通のメイクはヘアースプレーで、アートメイクはヘアーダイみたいなものです。ヘアーダイは、一度髪の毛に色を入れれば、数ヶ月その色を保つことができます。一方、アートメイクは、その持続が数年と長いのが特徴です。また、髪の毛は、死んだ細胞ですが、皮膚は生きた細胞ですから、アートメイクには、美容的な技術だけではなく、より医学的な知識が要求されます。だから、アートメイクは「美容医学」の最たるものだと僕は感じています。そして、実はアートメイクでアイライン入れることと、ふたえの手術をすることを、まぶたにすることで、いわゆる目力は、格段にアップするのです。
日本では、法的な問題もありアートメイクがまだ十分に日の目を見ていないのも事実です。今後アートメイクを施術する技術者も施設も整備される必要があるのかもしれません。
これから、日本はますます高齢化社会になります。僕のクリニックにも、60代・70代の患者さんも普通に来院するようになりました。僕としては、そうした高齢の患者さんが、気兼ねなくアートメイクで若く美しくなれることも良い方法ではないかと思っています。実際、だんだん歳をとると、目が悪くなりますので、うまくメイクすることもできなくなりますから、そんな時には、ベースラインにアートメイクが入っているだけでとても楽なのです。
今日の写真は、アートメイク(マユ、アイライン上・下)+ふたえ埋没法後の症例です。