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テーマ:やさぐれ呑んだくれ(124)
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雪見酒。
…なんとか体が、寒さ、気候の変化に耐えて慣れてくれた(ここ数日、頭痛でもがいておりました)。立春の日に届いていた日本酒(立春朝搾り)をやっと呑る、幸せ。微妙なズレはいつもの悲しい性。 ハラハラ舞う雪に生の哀歓を覚えつつ、映画『夜叉』を思い出す。高倉健には、日本海と日本海の雪が似合う。 BGMは徳永英明。「VOCALIST」シリーズいいよ、と友人に勧められて以来、酒の相手に徒然と…。私自身の中で忘れていた楽曲を彼が甦らせてくれて、尚かつ、セツナサをほじくってくれる…。アルバムのこの先、酔いどれとしては『ブルー・ライト・ヨコハマ』、『雨の御堂筋』をカバーしてほしい…。 本心から遠ざからぬよう、自身でもセツナイところをほじくるのもまた悲しい性。「どんなに意地になっても、人はたった独りでは生きていけない。だが人の夢や志は誰にも身代わりしてもらうわけにはいかない。他者と共に営む生活と、孤立無援の思惟との交差の仕方、定め方、それが思想というものの原点である。さて歩まねばならぬ」とは、高橋和巳の箴言。 酒とともに、諸先輩、悪友の言葉が腑に沁みていく…。私は、しっかり「交差」出来ているのだろうか?。 …子どもの主張、大人の妥協。…「定め方」、原点は忘れてはいない、忘れられない。 「VOCALIST 3」に収録されている『迷い道』をなん度も聴く。ふんわりとした酔い心地、それを上手い具合に弄んでくれる…。「♪1つ曲がり角、1つ間違えて迷い道くねくね」。呑んで、削いで、止まらないルーレットであるとしても、ここにある生はイカサマバクチでは無い真実。…それで良いように思うが許されないのかも知れない…。 雪は雨になったようだ。そして、積もった雪はゆるやかに自ら大地へと溶けて、また空に戻っていくのだろう…それは理屈では無い。 ピュアでドラマティックな雪が癒してくれた…、さて迷路を千鳥足で歩まねば…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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