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カテゴリ:まだ分けて…いや、分け切れません。
高校時代の恩師が亡くなりました。
恩師とはいえ、まだ40に届くかどうかだろう。 貫禄もなかったから、みんなに下の名前で呼ばれていた。 昨日の午前、妹からメールが入った。 文面は妹の高校仲間宛てだったので、 送り間違えたのだと思ったが、 読んでみると、訃報だった。 俺やたけち~よ君が、教わった数年後に、 別の高校で妹も教わったのだった。 そんな縁で、 妹は「gigi-Dの妹」として覚えられてしまい、 現代文の時間は、黒柳徹子並にレギュラー回答者だったそうだ(笑) 定期試験の例文に出すほどに、中島みゆきが大好きな先生だった。 未だに、中島みゆきと彼は、gigi-Dの中でセットで出てくるほどだ。 未だに、そして、きっと一生忘れないのは、 60点だか70点しか取ってない定期試験の返却答案。 その余白に、 「君の文章には、そこはかとないセンスを感じます」 と書いてあった。 彼のその言葉がなければ、今日、こんな駄文を衆目にさらす事もなかったろう。 その言葉が、俺に根拠のない自信をくれている。 高校時代、褒められたり、認められた事はほとんどなかったから。 進学校から音大なんかに進む事を喜んでくれたのも彼くらいだった。 明日が葬儀。 調べてみたら、片道6時間かかるので、とても行けない。 明日は、ジャズバー主催のライブもある。 間違いなく、 gigi-Dの人生に大きく関わる何かが起こる日であるから、 きっと、先生も許してくれるだろう。 許してもらおう。 病死なら諦めも想像もつくが、交通事故だという。 やるせない。 あの先生がどんな苦しみの中亡くなったのか…。 今、思えば、 元担任すら俺を覚えていない進学校なのに、 妹と会う5年後までも俺を覚えていてくれたなんて、 ものすごく幸せな事ではないだろうか。 改めて、強く感じた。 人は人の中で生きている。 「人の中」は、 「社会」とも「人とのつながり」とも、 月並みな美辞麗句「心の中」「想い出の中」とも言い換えていい。 …結びの言葉が見付からない。 終われない。 明日からはケロッと普通の日記を書きます。 今までも、これからも、そうして来ました。そうして行くのです。 薄情に見えるかも知れませんが、 故人のため、今を生きている残された人のため、元気に見せたいのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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