「飲む、打つ、買う」
昔から男の遊びは「飲む、打つ、買う」なんて言われてますが私の場合はお酒はゴルフの後にシャンディーを数杯楽しむ程度タバコは30年以上吸ってましたが今は禁煙して3年になり女性関係は老齢化と共に関心が薄れてきて聖人君子になりました。友人や知り合いで離婚暦数回、現在も現役バリバリと言う方も見受けますが羨ましいと言うよりもその財力、体力、行動力に「頑張ってるけど大変そうね」と言う感想しかありません。しかも「打つ」関係の博打も昔から比べれば大人しくなったものです。昼は競艇、競輪、夜は麻雀かポーカーと寝る暇を惜しんでその上ラスベガスやら韓国、フィリッピンのカジノに遠征し日夜遊び狂って家庭をないがしろにしていた馬鹿オヤジでした。パースにもカジノはありますが今は小額の資金でちまちまと長く楽しめる小市民的ギャンブラーになりました。パースのカジノのお客様は比較的高齢の方が多いようです。大金を張って大勝負をするギャンブラーよりも私と同じような爺さん婆さんギャンブラーが暇に任せて昼間からカジノの仕立てたバスに乗ってリタイヤメントビラなどからやってきます。先日もゴルフが早く終わった後にカジノに出かけブラックジャックテーブルで遊んでいますと車椅子の乗ったかなり高齢のお爺さんが席に着きました。付き添いに娘さん(この方もかなり高齢)が傍に座ってかいがいしくこのお爺さんのプレーを補助しています。ただ痴呆症ではないのですが高齢の為か手がいつも震えています。ブラックジャックは最初に2枚のカードが配られ追加のカードが欲しいか、要らないかの意思表示を手を横に振るか、縦に振るかでディーラーに指示します。困ったことにこのお爺さんは手がいつも震えているのでディーラーも毎回お爺さんに聞いたり付き添いの方に聞いたりしてゲームがスムーズに進行いたしません。私が苦笑していますとお爺さんが「お若いの、年寄りだから許してくだされ」と言われ「いやいや Please Take your time, I'm not in hurry」と優しく答えました。まるで自分の将来の姿を見るようでした。