僕の飲み友達某は、危険な酒が大好きである。
危険な酒というのは、(1)アルコール度数が高い(50度以上)、(2)怪しげな成分が含まれている、という2条件をクリアしていなければならない。
目黒のモルト系のバーに一緒に行くと、おとなしくモルトを飲むのは2杯くらい。某はそのあと必ず危ない酒に行く。
この中で(彼が)特にお気に入りなのが、ヴェルサント・ラ・ブランシェ。アブサンというリキュールの1本である。
アブサンは、ニガヨモギとアニスを主成分にするリキュールで、中に含まれるツヨンという成分に中毒性がある。有害だということで、ずっと欧州で発売・製造が禁止されていた。
それが、最近になってツヨンの規制値が決まり、規制値内のツヨン濃度をもつアブサンがたくさん作られるようになった。ヴェルサント・ラ・ブランシェもその一つ。ツヨン濃度は、手に入りやすいものの中では特に高い。
友人某は、これを使ってアースクエークというカクテルを飲む。ラフロイグ(57度)、プリマス・ジン(57度)、そしてこのヴェルサント・ラ・ブランシェ(57度)をシェークして作ってもらう。
マスターは、「なんか混ぜるな危険、という感じですね・・」と言っていた。本当に危険だ。
出来上がったものは、香りが強烈。アブサンのニガヨモギとアニスの香りが、すごく店内に漂う。ラフロイグの香りはどこに行ったのか分からない。
アルコール度数も高いし、変なものは入っているしで、某氏はこんなのを2杯くらい飲んでまた正体不明の人になっていた。
ツヨン濃度の高いアブサンは、酔い方が普通のアルコールと違うようだ。短時間のうちに、ものすごくフラフラになる。
僕は飲みたくないけれど、世の中に絶望したときはこんなカクテルもよいかも。
ヴェルサント・ラ・ブランシェ(アブサン) \3,980(税込)
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