キヤノンがデジタル一眼の新機種投入、国内市場巻き返しへ
キヤノン(7751.T: 株価, ニュース , レポート)は20日、デジタル一眼レフカメラの中級機種「EOS(イオス) 40D」を8月31日に発売すると発表した。団塊の世代を主要ターゲットに、ニコン(7731.T: 株価, ニュース , レポート)に押される日本国内で巻き返しを図る。
キヤノンは2008年3月期のデジタル一眼レフの国内市場規模を90万─95万台程度と想定。8月末に同機種を投入することで、最大の需要期である9─12月に5割以上のシェアを確保し、年間シェア43%以上を狙う。会見したキヤノンマーケティングジャパン(8060.T: 株価, ニュース , レポート)の芦澤光二専務は「前半戦はニコンに負けているが、今年は競馬で言うと『まくりの年』。5年連続でシェアナンバーワンを確保する」と述べた。
調査会社BCNによると、低価格機で攻勢を強めるニコンが昨年12月から国内シェアトップを維持。直近の7月はニコン44.6%に対してキヤノン32.9%となっている。
「D40」はハイアマチュアから入門者まで幅広い層をターゲットに想定。とくに日本では、大量退職で需要拡大が見込まれる団塊の世代に照準を当てている。市場想定価格は本体のみで15万円前後。月産7万5000台を計画している。