[米国]「露出系ファッション」禁止?…条例改正案を検討
だぶだぶのズボンをはき、下着の一部を見せるなど若者に人気の「露出系ファッション」について、米南部ジョージア州のアトランタ市議会は「子供の教育に悪い着こなしだ」として条例改正によって禁止する法案を検討している。承認されれば市内全域でこうした服装が禁止され、違反すると罰金の対象となるという。米ABCテレビなどは「アトランタがファッションの取り締まりを始めた」と報じ、市民団体からは「黒人の若者文化から来たファッションを規制する人種選別的法案だ」などと批判が起きている。
米メディアによると、禁止対象として検討されているのは「バギー・パンツ」と呼ばれる極端に太いシルエットのズボンなどを腰ではいて下着を見せたり、ブラジャーのひもを露出するなどの行為。法案は「公衆の面前で下着を下品に露出するのは違法」などと規定している。罰金額は今後規定する予定。
法案を提出したアフリカ系の黒人、マーチン市議は地元紙の取材に対し「バギー・パンツ(現象)は流行病で、アトランタ市や米国各州の懸念の種となっている。子供たちが半裸のような着こなしを『格好いい』と思いこみ、まねしてしまい、困る」と説明している。法案は今後、公聴会や市議会の公衆安全委員会などで協議される見通し。
これに対して、米有力市民団体の「全米市民的自由連合」(ACLU)は「服装を規定する法律だ」と反発、「憲法違反で訴えたら市が負けるだろう」と主張している。ACLUによると、同様の規制法案は米国の他の自治体でも検討され、ルイジアナ州の一部自治体で規制違反者に罰金500ドル(約6万円)以下もしくは禁固6カ月の刑を科しているという。
バギー・パンツは日本でも若者に人気がある。
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Last updated
2007年08月26日 08時08分43秒
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