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2007年09月11日
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■ これからのEOSのラインナップ像

EOS Kiss Digital X
──エントリークラスはいかがでしょう。EOS Kiss Digital Xは単体製品でのトップシェアを維持していると言いますが、一方でニコンのD40/D40Xの売れ行きに引っ張られ、平均売価は下がってきました。現状のラインナップを見ると、結果論とは言えエントリークラスの強化を一番に取り組まなければならないように見えます。

 今後、ますます一眼レフカメラ市場は広がるでしょう。そうなると、エントリークラスはもう少し上下(機能や性能などの軸)に広がるかもしれません。Kiss Digitalシリーズはエントリークラスではありますが、その実、正当派の一眼レフを目指して開発していますから、これは今後も同一路線で変わりません。そこから、横(同一クラスで異なる味付けの製品)に広げるべきか、それとも上下かを現在、検討している段階です。

 機能を落として安く簡単に、というのは、先ほども申し上げたように良いことはないんです。銀塩時代は、これで一度失敗しています。一眼レフカメラは難しい、使いにくいと言われ、そこで全自動ですべてカメラにおまかせという機種を出してみました。しかし、ある程度までは勢いよく売れるのですが、その後すぐにストップしました。

 一眼レフカメラが得意な土俵の中だけでユーザーを広げる手法は、限界が低い。ですから、むしろ社内で競合したとしても、コンパクト機ともケンカができるような新しいジャンルに挑戦したいですね。ただし完全に新しいコンセプトではなく、一眼レフカメラらしさを発揮できる、一眼レフらしいポジションから展開していく製品になると思います。

 一眼レフカメラを企画する上で、一番理想的な結果は、発売した時点で半歩前進していることです。カメラは製品としての熟成が十分に進んでいる完成度の高い製品です。その高い完成度を崩し、足を引っ張るような方向のチャレンジはうまくいかない。完成度が高い故に、バランスは突然崩れ始める。そのため、どうしても保守的にならざるを得ないのですが、そのバランスを維持しながら、どこまで踏み込めるかに挑戦したい。

──以前のデジタル一眼レフカメラは、過去の亡霊を追うかのごとく、銀塩時代の撮影スタイルをデジタルで再現することに腐心していました。しかし、今のデジタルカメラはメカ的にもずっと進み、画質はある面、銀塩を追い越したとも言えます。使い勝手に関しては圧倒的にデジタルの方がいい。そろそろ、デジタルならではの切り口で、新しい切り口の機能が生まれてきても良いのではありませんか?

 繰り返しになってしまいますが、センサーの特性をふまえて感度が飛躍的に上がったこともデジタル化による恩恵ですね。他にも天体写真での使いやすさや、写真画質で動画を撮影できるカメラなど、まだまだ新しい世界が開けると思います。

 カメラのデジタル化は、フィルムとコンピュータ技術の相性の悪さを解消する技術とも言えますから、これまでフィルムが使われてきた用途で、この技術を活かしたいと考えています。

──プロ機の分野ではEOS-1D系が2つのカテゴリで順調にステップアップを繰り返してきましたが、Mark IIIで軽量化されたとは言っても、まだまだ重い。もちろん、重さには理由もあり、手ブレしにくさなど良い面もあるのは理解していますが、銀塩時代のEOS-1シリーズに近いボディバランスの軽量機を用意するといったモチベーションはありませんか?

 小型のプロ機は、それが必要であるという正当化が難しい製品ではないでしょうか。プロ機に必要なメカ性能、たとえば信頼性や連写速度、ファインダー消失時間の短さなどを改善すると、どうしても大きく、重くなるものです。

 しかし、これからの進化の中で、味付けを変えたプロ機を出していくということはあるかもしれません。今、やっと銀塩時代に追い付いただけですから、今後、正常進化していく中で小型化という選択肢も出てくるかもしれませんね。

■ 競合メーカーが争わないと、良い製品は出てこない

1Ds Mark IIIのCMOSセンサー
──打土井さん自身、センサー性能でライバルが追い付いてきたと話していましたが、加えて画像処理手法の進化も著しい。キヤノンの一番の強みであったセンサー性能と画像処理の両方で、かなり追い上げられてきている印象があります。この点に関して、どのように対策を講じていくのでしょう?

 センサーの品質に関しては、物理的な上限・限界はありますから、性能が上がるほど改善速度は鈍化します。結果として、他社から追い付かれてくるのは当然です。とはいえ、まだセンサーの改善だけをとっても、できることがたくさんあります。川崎に新しいCMOSセンサーの工場を建設しましたが、そこで最新の製造技術を用いて、新しいセンサーの開発を行なっていきます。

──今後、センサー開発のトレンドはどのような方向に進むのでしょう?

 プロ機やハイアマチュア向けセンサーはノイズ対策が主な改善点になっていくでしょう。S/Nを良くすることで画質が向上しますから、センサーレベルでのノイズ対策は重要です。

 一方、ローエンド向けは画像処理の力を借りてノイズ対策を行ない、その分を高画素化に割り振ることになると思います。(低画素数のほうが)1画素あたりの品質が高いと言っても、コンシューマはすでに高画素化のトレンドに慣れていますから、以前よりも少ない画素数には戻れないでしょう。

──最近は各カテゴリにおいて、他社にさまざまな意味で追い上げられていますが、センサーの信号品質などでアドバンテージがあった時期なら、もっと積極的にラインナップの隙間を埋めて独占していくことも不可能ではなかったのではありませんか? 市場の伸びが予想以上だったという話がありましたが、製品展開に関してもかなり保守的な印象を持っていました。

 ナンバーワンはキヤノンでなければならないというのは、メーカーですから当然考えています。しかし、独占欲はありません。できれば3社ぐらいの強力な競合メーカーが争い、切磋琢磨して市場開拓を行なわないと良い製品は出てこないものです。

 自分たちだけで、すべての隙間を埋めて独占しようとすると、自ずと製品開発のモチベーションが下がって市場がシュリンクへと向かいます。一眼レフカメラ市場はまだまだ開拓の余地がありますから、各社が競合しながら異なる方向に進化することで、製品の市場を育てていかなければなりません。

──市場が予想以上に伸びたその原因は何だったと思いますか?

 ある人に言わせると価格の下落です。しかし、それだけではなく、潜在的に写真撮影を好きになる環境が出てきていたからではないでしょうか。一眼レフに限らず、携帯電話にしろコンパクト機にしろ、シャッターを押すことへの抵抗感が減り、ショット数が増えて潜在的に写真を撮る楽しみを感じている人の母数が増えた。

 加えて、たくさんの写真を撮ることで、自分が購入したカメラを“使っている”実感が生まれます。どんなに素晴らしい製品でも、利用頻度が低いものにお金は投資しません。一眼レフのデジタルカメラを使っていると、1度旅行しただけで1,000枚以上も撮影してくる。銀塩時代には考えられなかったことです。だからこそ面白いし、写真にこだわってレンズを使いこなそうとするユーザーが増えてくる。多様なレンズを使いこなし始めると、今度はレンズそのものの描写の違いに興味を持つようになります。こうなってくると、新機種が登場すると新しい機種に興味を持ち、買い換えようと考える。

 このようなサイクルはデジタルカメラになって初めて生まれているものです。さらに大きいのは、中国や東南アジアなど、銀塩フィルムの現像、プリントを行なうインフラが整っていない国々において、急激に伸びたということです。欧米や日本が過去100年かけて構築してきた銀塩写真のインフラが存在しない国でも、デジタルならば製品として成り立つ。今後、これらの市場はさらに伸びていくと思います。

──では行き詰まり感なく、まだまだ事業は伸びていくとお考えですか?

 中期的な成長に関しては、全く心配していません。もちろん、簡単なことではないと思っていますが、きちんと企業努力を各社が行なっていけば、この事業はまだまだ伸びるでしょう。

──昨今は基本性能や画質が向上したことで、製品に対する満足度は高くなっています。以前に比べると買い換えスパンは長くなってきていますし、今後はその傾向がさらに強くなるのでは?

 同じようなことはコンパクト機でも言われましたが、ISO感度の向上や手ブレ補正機能、顔認識機能などの追加などで盛り返しました。一眼レフカメラでも同じようなことが起きます。

 また、先ほども話したように、先進国市場での伸びが鈍化しても、時間差で新興市場では急激に立ち上がってきているため、中期的な成長が止まることはありません。

■ 一般ユーザーに手の届くフルサイズ機は必須

──最後にいくつか機能に対する考え方を聞かせてください。まずボディ内手ブレ補正機能について、キヤノンがこれに取り組む可能性はありますか?

 レンズ内手ブレ補正技術は“必須”でしょう。ファインダー像の揺れや、レンズごとの最適制御などさまざまな面でレンズ内手ブレ補正の方が有利ですから。

 ただ、将来はいろいろな進化の方向があるでしょうね。ボディ内とレンズ内のハイブリッド方式などもあるかもしれません。これはあくまで私個人の考えですが、ボディ内にも防振機能があれば、レンズと通信しながら、ボディ内防振がレンズ内の手ブレ補正機能を“アシスト”することはできると思います。

EOS 5D
──ライバルも登場してきたフルサイズセンサーに関してはいかがでしょう。スタジオ向けのEOS-1Dsを除けば、2年前に発売したEOS 5Dが唯一のコンシューマ向けフルサイズ機です。後継機の噂もありません。フルサイズ機に関して、何らかの戦略は持っていないのでしょうか?

 今後のEOSの製品ラインナップの中に、EOS 5Dクラスのフルサイズセンサー機は常に組み込んで行きたいと思います。これは私が事業部長になって、一番最初に指示したことです。

 フルサイズセンサー機はEFレンズの持つ力をもっとも引き出せます。交換レンズによる写真の楽しみを広げる上で、フルサイズ機を一般ユーザーの手の届く価格帯に持つことは必須ですので、今後、キヤノンは5Dあるいはその後継機種を大切に育てていきます。これは趣味でカメラを使うユーザーをサポートする上で、とても大切なことなんです。

──5Dはフルサイズフォーマットの良さを一般ユーザーに伝えてくれる製品ではありますが、マニア向けには少し鈍重でレスポンスが遅い。私は実際にユーザーでもありますが、感性に訴えるところが少ない、撮影していて気持ちよさを感じないところがある。

 同じようなことは、キヤノンのコンシューマ向けカメラ全体に私自身も感じています。できれば“感性”の部分、使ってる時の気持ちよさや撮影意欲を沸かせる要素を数値化して、開発部隊と徹底的に議論してみたい。高性能なカメラを作るだけでなく、もっと利用者にとって“魅力的な”カメラを作りたい。操作性などに関してもさまざまな議論をしているので、これからのキヤノンに期待してください





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Last updated  2007年09月11日 13時34分04秒


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