中国側にも代理店存在=工場出荷、複雑な契約-ギョーザ中毒事件
中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、製造元「天洋食品」(中国・河北省)での出荷前後の状況が焦点となる中、運送業務を手配する中国側代理店の存在が5日、明らかになった。関係者は「代理店が荷出し作業に携わった可能性もあり、複雑な契約内容の解明が必要だ」と指摘している。
輸入元の親会社、日本たばこ産業(JT)が行った現地調査などによると、天洋食品は製造棟1階で袋詰めや梱包(こんぽう)を実施。工場敷地内で冷凍コンテナに積み込み、トラックで搬出していた。
コンテナは、天津新港から中国の海運会社「チャイナシッピングコンテナラインズ」の貨物船で日本に運ばれており、これらの業務は天洋食品が行っていたとされていた。
しかし、輸入の仲介をした双日食料などが調べたところ、実際に運送業務を行っていたのは、天洋食品ではなく代理店だったことが判明。陸上輸送から海運会社の手配までを引き受けていた。
千葉、兵庫両県で被害者を出したギョーザを積んだコンテナは、横浜、大阪両港で陸揚げされ、双日食料が受領。同社側は、積み荷に伴って渡された船荷証券を調べたが、代理店の名前すら記載されておらず、契約内容は判然としないという
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Last updated
2008年02月05日 11時35分22秒
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