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先日、子規記念博物館で、特別展をしていたので、見に行きました。

テーマは、「子規との別れ」

友人の、夏目漱石、秋山真之や、後輩の、高浜虚子らにとって、子規の死が、

かなり衝撃的な出来事だったんだなと思いました。

３５歳という、若さで亡くなったのは、ホントに残念で、涙が出て止まりませんでした。


夏目漱石さんの子規とのつながりは、

たとえば、漱石という、ペンネームは、もともと、子規から、漱石が譲り受けたものである。

「吾輩は猫である」という小説は、死別した子規にささげられたものである。

三四郎にも、子規が出てくるし、草枕には、子規の句も登場している。

子規の最後の旅行は、奈良であるが、漱石から、１０円もらっていっている。

もし、漱石さんが、１０円やらなかったら、柿食えば　鐘が鳴るなり　法隆寺という

俳句もなかったかもしれない。


秋山真之の場合は、

子規に、アメリカ製の毛布を贈っている。


友人が、３５歳という若さで亡くなるというには、当時はめずらしいことではないと思うが、

やはり、かなりの衝撃だったんだろうなと思う。



子規は、野球というペンネームを使っていました。

自らを、野球と称していた。

読みは、やきゅう、ではなくて、「の・ぼーる」

子規の幼名が、昇だったので、野球と書いて、の・ぼーると読ませていた。

日本で、野球という単語は、子規が一番最初に使用していたのである。


ベース・ボールを、野球と訳したのは、子規ではなく、子規の一高の３年後輩らしいが、

その後輩が、野球という単語を使う前に、子規が使用していた。

もしかしたら、野球好きだった子規のペンネームを、拝借したのかもしれない。

子規は、ベースボールを、弄球（球をもてあそぶ）と訳していた。

打者とか、走者とか、いまでも使われている用語も、翻訳している。

子規は、ポジションは、捕手で、

明治２０年ごろの、野球のユニフォーム姿の写真も残してくれている。

殿堂入りしたのは、当然であると思う。


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