お陽さまの下でぽかぽか子育て

自閉症って知っていますか？

私は自閉症の子どもを新任で２年間担当しました。

接してみるととってもかわいい普通の子供。

でも当時本も少なくてどこで相談したらいいのかもわからない。

毎日　試行錯誤でした。

ぜひ　先生達　まわりのママ達にも理解していただきたいです。

担任してる幼稚園の先生の参考になったらと

経験したことをすこしづつここにに書いていくことにします。

たー君と出会ったのはたー君が４才年中さんの時。

たー君のママはとても一生懸命な素敵なママ。

赤ちゃんってママを選んで産まれてくるんですよね。

それを感じさせました。

私の勤務していた園は英語・体操・ひらがな・さんすうなど

カリキュラムぎっしり。競争が激しくだいたいのまわりの園も

そんな感じでした。

たー君はいくつか入園を断られたそう。

そんな中、新任の私が受け持つことになりママは不安だったかもしれません。

たー君は新しい環境というのが苦手でした。

朝の会（出席・歌・など１５分ぐらい）のとき

みんなが座っているのに、後ろでブロック遊びをしています。

無理に座らせると、怖くなり外に飛び出していきました。

担任は１人なので、連れ戻し、朝の会をやり直し

他のクラスよりカリキュラムが遅れてしまう。

その事で冷たい目も。はじめのうちは焦っていました。

あまりにも苦しくなり、辞めようかとも。でも開き直りました。

誰のために先生をやっているんだろう。

この子たちのためだけに。

園のためでもなく、ママのためだけでもなく、この子たちの笑顔のためだけに

がんばろう。そう思うととても気持ちが楽になったのです。

朝の会では、園のやり方を少し変え、まず紙芝居をしてみました。

それからぬいぐるみに朝の会をさせたり。

途中で外に飛び出したら、優しく連れ戻しだきしめてあげる

そんなことを繰り返すうちに目を合わせてくれるようになりました。

受け持つ前は他の先生に先生に心は開かないだろうと言われたりしたけど

２ヶ月目くらいに「せんせい　すき」とつぶやいていたのです。

だいたい席替えは月に１回ですが

たー君は席が変わるととても不安定になってしまうので

席は先生のピアノの後ろの席と決めました。