横浜で携帯電話の映画祭「ポケットフィルム・フェスティバル」
東京芸術大学大学院・横浜校地馬車道校舎(横浜市中区本町4)で1月24日25日、携帯電話の映画祭「ポケットフィルム・フェスティバル・in・ジャパン 2009」が開催される。 同フェスティバルは「携帯電話を撮影機材にした映画祭」という新しい試みとして、2005年にフォーラム・ド・イマージュ(パリ市立映像フォーラム)が初開催。日本では、2007年12月に東京芸術大学が、第1回「ポケットフィルム・フェスティバル2007」としてフォーラム・ド・イマージュと提携し開催。携帯電話を利用した新しい映像表現による154本の作品を上映し、約2,000人が来場した。 24日には、大学や公共施設で行われたワークショップで制作した新作をトークやプレゼンテーションを交え上映。25日には、フランス、カナダ、イタリア、ロシアの4つの「携帯電話映画祭」で賞を受賞した作品や、国内作品の秀作セレクション、中原昌也さん、伊藤ガビンさん、林家たい平さんなどのオリジナル作品の上映のほか、2つのシンポジウムが行われる。 シンポジウム1は、同大学院教授でメディアクリエーターの佐藤雅彦さん、英文学者で翻訳家の佐藤良明さん、慶應義塾大学教授の村井純さんをパネリストに「つながりの条件-たかがケータイ、されどネットワーク」と題し、携帯電話やインターネットなどネットワーク社会の諸問題を考察するもの。 シンポジウム2は、フェスティバルの実行委員長でもある藤幡正樹さん(東京藝術大学大学院教授)、黒沢清さん(映画監督・東京藝術大学大学院教授)、今年横浜で行われる国際映像祭のディレクターを務める住友文彦さん(キュレーター)により「物語の条件-映像とコミュニケーション」をテーマに行われる。 どちらもモデレーターは、桂英史さん(東京藝術大学大学院准教授)。 映画祭の広報を務める三木さんは「携帯表現のより多様的な可能性を探っていきたい」と話している。 開催時間は、24日が15時~17時、25日が11時~19時(途中休憩あり)。入場無料。(参考=1月21日 ヨコハマ経済新聞)