大阪のラジオはクロスネットが基本?
今日は祝日でした。東京の第二県域FM局であるJ-WAVEでは5地域ネットによる特番を組みました。同局を幹事局とするJFLの参加局をつないでの放送です。北海道のFMノースウェーブ,愛知県のZIP-FM,福岡県のCROSS_FM。ですが大阪府はFM802ではなく、同局の第二放送であるFM_COCOLOへのネットでした。以前も話しましたが、FM_COCOLOは大阪地区での外国語FM放送局として開局したものです。しかし経営不振からFM802に引き取られ、外国語でのニュースと行政情報の番組枠を必要最低限残し、聴取対象を差別化した「第二放送」として存続しています。ですがFM_COCOLOは東京のインターFMを幹事局とした「MEGA-NET」に参加。上記のいきさつを考えると、実質的に「MEGA-NETとJFLのクロスネット」とも言えます。但し両者とも番組供給の組織ではなく「交流会」「協力会」的な意味合いが強いですが・・・県域FM放送で実質的なクロスネット局が存在している大阪地区ですが、AM放送である朝日放送・毎日放送もJRN(TBSラジオをキー局とする)とNRN(文化放送・ニッポン放送をキー局とする)のクロスネットです。テレビではネットワークが明確化されていますが、ラジオでクロスネットになっているのは理由があります。それは開局した当時、両局は自局制作だけではなく東京の3局と取引関係・営業関係を持ち放送コンテンツを互いに仕入れていたからです。そのためにJRN・NRNの結成にさいして両局が双方に参加し、現在に至っていると考えられます。但し、最後発のラジオ大阪は親会社である産経新聞社との関連性もありNRNの単独系列局です。とすれば、大阪地区のラジオはクロスネットでも支障なく成り立っていると言えるのでしょうね。