オリックス球団はなぜ没落と凋落を引き起こしたのか
顕著に現れたオリックス球団の凋落と没落の要因は、「ビジョンなき場当たり的な経営姿勢」にあると感じます。他球団の経営は3年~5年,もしくは10年の長期的視野に立って戦力の育成や補強,そして戦略を練ったりしますが、オリックスの場合はそれが感じられません。その場その場の状況や雰囲気で決めてしまい、その結果負傷による戦線離脱や連敗などの誤算を生むのです。11年前の「あの一件」だって、その場の思いつきで決められたようなもの。そうしているうちに客足は減り、経営する意欲が落ち「どうでもいいや」といったナゲヤリな姿勢に変わっていく。結果、ユニフォームやマスコットがダサいものへと退化しています。こうして、それらのヒズミが蓄積され、このゴに及んで破裂して現今の事態を引き起こしていると考えます。「場当たり的な経営姿勢」を「時勢に応じた臨機応変な経営姿勢」と置き換えてしまえば聞こえは良いですが、結局のところそのような言葉を利用して周囲の警鐘に耳を貸さなかったためにこのような悲劇になったとも言えます。それと、現場に「戦力は本当は脆弱である」という意識がないこと。移籍市場に於けるオリックスの選手の商品価値は低レベルです。あれだけ大活躍した金子投手が巨人にさえも移籍できなかったのは、ズバリそのせいです。そもそも昨年の快進撃なんて、外的要因がもたらした「偶然の産物」に過ぎません。それを選手たちが「自分たちの能力と努力の賜物」と思い込み、感違いしている。経営側も選手や指導者に迎合して、今季は身の丈に合わない場当たり的な補強を敢行しました。その結果、移籍選手を含めた主力の多くが負傷で続々戦線離脱。さらに森脇監督もシーズン途中で退任。ミゾウユウ・・・もとい、ミゾウの低迷を引き起こしたのは言うまでもありますまい。しかしそれらも、とある選手の突然の復調がきっかけで急に勝ち星を増やし始めたことで、歯止めがかかるかも知れません。ですがその兆しが現れ始めたのは先週から。それが、赤字解消と言わんばかりに今季最終試合まで連勝を続け没落や凋落に本当の歯止めがかかるか、一過性の現象で終わって暗黒時代に再び戻るか・・・これは静観する必要があるでしょう。 微差は大差 オリックス・バファローズはなぜ変わったのか/森脇浩司【後払いOK】【1000円以...価格:1,620円(税込、送料込)楽天市場