関東の独立テレビ局の知名度が低い理由
関東地区の独立県域テレビ局(東京MXテレビ・テレビ神奈川・テレビ埼玉・千葉テレビ・群馬テレビ・とちぎテレビ)は、関西地区の独立県域テレビ局(サンテレビ・京都放送・びわ湖放送・奈良テレビ・テレビ和歌山)よりも知名度が低く、視聴機会が乏しいと個人的に感じます。どうもこれは、新聞のテレビ欄の取り扱いのゾンザイさにあるようです。関東地区の新聞のテレビ欄は、開局当初から独立局は小さく扱われていました。これはNHKや広域民放よりも放送サービスの時間が短かったことに起因しますが、現在は、広域民放と時間的に遜色ありません。逆に関西地区では、NHK・広域民放・テレビ大阪と並んで大きくスペースを割いています。また、新聞の番組表が多局化・衛星放送の普及によって最終面と中面に分割されたことも一因と考えます。どの新聞も、NHKと広域民放・主要BS局が最終面,独立局とラジオ各局が中面。調べるにしても、いちいち新聞を開いてめくらなくてはいけません。この手間が忌み嫌われたことこそが、関東地区での独立局の視聴機会を減らしている大きな要因です。もうこのさい、新聞側には、テレビ欄の改革を断行してもらいましょう。まずは「テレビ欄は最終面」という従来の慣例を全国紙が破ることです。テレビ・ラジオ欄は紙面中ほどに4面立てにして、抜き取って使えるようにすべきです。これは東京新聞で導入しています。ブロック紙がやっているのだから、全国紙が追随するのは当然の流れです(ただし日本経済新聞は昔から中面ですが抜き取れる構造ではありません)。1面は広域局と配達・販売地域の独立局を大きく。2面は隣接地域の局とBS,3面はラジオ,4面は番組解説や芸能情報のレイアウトで良いでしょう。1面の番組表の配置はこのように。これは埼玉県と東京北部向けの紙面の場合です。1枠/NHKテレビ2枠/教育テレビ3枠/日本テレビ4枠/テレビ朝日5枠/TBSテレビ6枠/テレビ東京7枠/フジテレビ8枠/東京MXテレビ9枠/テレビ埼玉(ここまでフルサイズ)10枠/テレビ神奈川・千葉テレビ(ハーフサイズで上下分割)視聴実態を考えれば、この並びが理想でしょう。