日中の生番組に総量規制を
フジテレビが今春の改編で、大英断に出ました。なんと、平日の日中を全て長時間(放送時間61分以上)の生放送番組で連続させる,というものです。正直言いましてこれは、「総合編成」を基本とする地上波テレビジョンの多様性を著しく損ねるものであり、なおかつ、視聴者の選択の自由を奪う結果につながります。現実に、フジテレビ以外の関東広域民放各局でも、平日の日中は長時間生放送の比率が高くなっています。このため、ドラマやアニメの再放送ができなくなっているのが現状です。再放送番組は、地方圏の民放では一定の視聴ニーズがあり、これと五大都市圏以外での「系列外からの購入番組」の穴埋めによって視聴者の選択権を守っていると言っても過言ではありません。このまま、選択の自由を奪う変わり栄えのしない長時間の生番組が乱立するようでは、視聴者は愛想を尽かします。つまりは、「テレビ離れ」の助長です。こうなってしまってからでは遅い。このさいですから、地上波テレビジョンでの日中の長時間生番組に対する、「総量規制」を行い「総合編成と多様性」の維持を進めるべきだと枝郎は考えます。その、総量規制の骨子は次の通りです。【1】1番組あたりの最長放送時間は90分を上限とする【2】放送できる「61分以上90分以下の生番組」の番組数は一日あたり3番組までとする【3】スポーツ中継・地方議会中継は対象外とする【4】民放の場合、放送時間は番組前後のCMも含める「一日あたり3番組まで」という規制になりますと、「最長90分の生番組」は朝7時~8時30分,8時30分~10時と昼12時~13時30分あるいは14時~15時30分しか取れなくなります。フジテレビの場合だと、「めざましテレビ」「とくダネ」の時間が短縮になり、それ以外の生番組も大きく短縮されることになります。「めざまし」と「とくダネ」の間に「ポンキッキ」を挿入したり、13時台が収録番組に戻り、夕方の時間帯は「みんなのニュース」が「ローカル情報」と「全国向け・関東向けキャスターストレートニュース」に分割されるかたちとなるでしょう。日本テレビの場合は、読売テレビ制作の「ミヤネ屋」が14時~15時に短縮されることになりますが、空いてしまう15時台は、中京テレビ制作の情報番組にするのも方法かと。大阪の視点だけではなく名古屋の視点でものを見る姿勢も必要だからです。TBSは夕方の「水戸黄門」の再放送を復活させ、シニア層を中心に固定客を掴むべきでしょう。岡山・高松地区の系列局である山陽放送は、これによって一定の需要を得ています。いずれにしても、地上波テレビジョンが手軽なメディアとして復権するためには、こうした「秩序ある番組編成」によって視聴機会・視聴習慣を回復させることが重要と考えます。もはや、待ったなしです! アナマガ発 フジテレビ女性アナウンサーより応援カレンダー2015(壁掛け)価格:1,620円(税込、送料別)楽天市場