「越路吹雪物語」第2週
稀代のシャンソン歌手・越路吹雪さんの生涯を描くテレビ朝日の昼のドラマ「越路吹雪物語」。ようやく2週目を見終えました。ひとまず、ストーリーをまとめましたのでご覧下さい。-----昭和12年。父・友孝(尾美としのり)の転勤に付いていった美保子(のちの越路吹雪,瀧本美織)は新潟県の高等女学校に入学します。お転婆で勉強嫌い,歌うことが大好きな性格は相変わらず。ある日、東京から母・益代(濱田マリ)が鬼の形相でやってきました。聞くところによると学校から手紙をもらい「授業態度が悪く落第寸前」で、しかも、「お父様に手紙を出したが学校に来てくれないため東京のお母様に手紙を出した」由。(仕事が忙しく時間がなかったのが理由ですが、子どもに甘い友孝のこと、受け取っても碌に読まなかった可能性がある)そこで友孝は「お父さんの会社の偉い人が宝塚歌劇団をやっているから、そこに入ればいい」と薦めます。歌が好きで勉強嫌いの美保子は早速飛びつき、音楽歌劇学校の試験を受けに新潟から宝塚へ。筆記試験とバレエ試験はまったくダメ。しかし歌唱試験で抜群の成績を出して合格します。こうして寮生として音楽歌劇学校に通い始めました。美保子は身体が硬いからかバレエと日舞で完全に遅れを取り、歌唱力ばかりが目立ちました。そして、声楽の伊藤先生(中村俊介)から「このままでは落第する」と宣告を受け、「特別な計らい」によって再試験を受けることになりました。寮で同室の信子(のちの乙羽信子,咲妃みゆ)と明子(のちの月丘夢路,早織)の支援によって特訓を受けます。試験を前にして、美保子は伊藤先生に悩みを打ち明けますが、そのさい一緒に食事をしたことから歌劇団の先輩たちの反感を買い、美保子は呼び出されます。絶体絶命のピンチ。そこに颯爽と、先輩スターである天代麗(音月桂)が現れて美穂子を喫茶店へ呼び出します。麗は学校時代に伊藤先生から学んだものの美保子同様に落第生で、「先生の教え方が悪かったかもしれない」と口を叩いて再試験をさせてもらい卒業できたと語りました。これは実は、伊藤先生が美穂子を発奮させるために麗に頼んだものだったのです。その効果もあって美保子は再試験に合格。落第を免れ、歌劇団へと進むことになります。----ここで枝郎から補足。友孝は「お父さんの会社の偉い人が宝塚歌劇団をやっている」と言っています。友孝は東京電力の母体である「東京電燈」で技術の仕事をしていました。(現在の長岡市の西側地域にあたる『三島郡』にやってきたのは、信濃川の電源開発に従事するためと思われます)当時、同社は宝塚歌劇団の母体である阪急東宝グループの経営から離れた小林一三翁が経営に関わってことから、この言葉は真違ってはおりません。明日から第3週。歌劇団の一員になってから、どんな波乱や試練が待っているでしょうか。