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カテゴリ:本・マンガ(BL)
櫻狩り 中 《あらすじ》 櫻子(さくらこ)の策略に嵌り、蒼磨(そうま)の懊悩に踏み入ってしまった正崇(まさたか)。 無条件の信頼を自分に寄せていた正崇に特別な情愛を抱き始めていた蒼磨は、正崇の激しい拒絶に逢い、遂に彼を蹂躙してしまう。 蒼磨の元から、そして斎木家からもなんとか逃げようとする正崇だが、境遇が、そして運命がそれを許さず・・・!? 評価…(5段階評価) もう既に「凛花」本誌で読んでしまっているので新たな発見とかはほとんどないのですが、何度読んでもヘビーな内容です(^_^;) まず、表紙の蒼磨が怖すぎるんですよ!! 青白い桜をバックに妖しい笑みを浮かべる蒼磨・・・表情もさることながら、あの手が怖いよね!! この漫画って、正崇が縛られることが多いもんだから、ああいう縛りツールが出てくるとこっちまで過剰反応しちゃいますよ(爆) 中巻は上巻よりもカラーイラストが多かったですね。 扉として使われてたイラストがたくさん収録されていて、とても満足(*^-^*) やっぱ収録しとかないともったいないですよね。 かきおろしイラストは小刀を振り上げる正崇と、彼の膝の上に頭を乗せる蒼磨。 う~ん、これは中巻の2話目を彷彿とさせる絵になってますね。 小刀を振り上げる正崇が怒りのこもった表情をしているのに対し、蒼磨の表情はどこまでも悲しげ。 バックの襖の柄もかなりいい感じですし、これは永久保存の価値ありですね♪ さて、蒼磨との関係がどんどん戻れないところまで進んでいっている正崇ですが。 それでも何とかもがこうとがんばってみるも、蒼磨の「感じてるくせに」とでも言いたげな言葉にあっさり玉砕。 体の関係がある場合、これを言われると非常に辛いですよね(^^ゞ けど、なぜ蒼磨が自分の身体を求めるのかわからない正崇が口走った言葉が気になります。 「僕が汚い子供だからですか」 「汚い子供」って何だろう。 義理の弟にずっと嫉妬してきた自分を指しているのでしょうか。 結局中巻ではよくわからなかったですよね。 蒼磨も蒼磨で、正崇と関係を持っても相変わらず誰とでも寝ます(笑) 上巻の最後に予告として出てきた「悪い子供は罰を受けないと不可ないんだよ・・・」は、名前も出てこない外国人と寝ようとするときに言ったのか。 なんかねぇ・・・^_^; 「悪い子供」の意味は最後のほうで明らかになりますね。 まぁ、そりゃ悪いわな。罰受けなきゃいけないよな。 2話目の最後で、正崇は蒼磨に決定的な拒絶の言葉をぶつけます。 上巻で「後にあれほど傷つけあうことになろうとは・・・」というくだりがありましたが、ここまでいくとは正直思ってなかった。 上巻にありましたよね。 窓の外の満開の桜をバックに、正崇と蒼磨が椅子に座っているイラスト。 二人の手首には荒縄が結ばれていて、そこから血が滴り落ちている奴です。 あれを見ると、蒼磨は無表情に近いのですが、正崇は睨むような表情をしていて、見ていて凄く気になった記憶があります。 上巻ではまだ正崇が笑っているシーンが多かったので、余計に記憶に残ったんですよね。 でも、ここまで来るとその表情の意味がわかります。 う~ん、奥が深い。 しかし、この二人の将来はどうがんばっても悲劇しか待っていないな。 だって、渡瀬先生自身が「悲劇だ」って言ってるんだもの! 櫻子もいるし、幸せになれる要素が一つもない・・・ しかしこの櫻子も良くわからない。 蒼磨を憎んでいることがここで明らかになりましたが、上巻で櫻子が蒼磨にしていることを思い返すと、憎んでいるのとはちょっと違う気がする。 蒼磨の子供を身ごもった元女中を突き落として流産させたりね。 ちょっと見方を変えると「嫉妬」にも取れる行動をしているので、微妙です。 まぁ櫻子は怖いですけど、所詮か弱い少女だし、何ができるんだって気もするので、そんなに心配はしてないですけど。 現実的な危険性でいえば、葛城こそそうですよ。 もう私の中では死亡確定ですからね、彼。 予告にあった正崇の「貴方は間違ってる!!」は、葛城を殺してしまった蒼磨にいうと私は予想してます(笑) あれだけのことをしたんですから、私は死んで当然だと思ってますけど(´▽`;) 描いてる渡瀬先生本人が描いていて具合が悪くなったと言うくらいなんですから。 葛城に汚されて、最後正崇は蒼磨の元へ帰還しますが、私は何か釈然としない。 蒼磨には悪いですが、正崇には蒼磨を許して欲しくない。 作者が「恋愛ものではない」という以上、二人の気持ちが真の意味で通じ合うことはたぶんないのでしょう。 だから、ここで蒼磨の元へ帰った正崇の心情に違和感を覚えまして。 まぁ、本当に正崇が遠くへ行ってしまったら物語が成り立たないわけですけど( ̄∇ ̄;) 余談ですが、最後に昔描かれたと思われる「櫻狩り」のイラストが載っていましたね。 絵的に「妖しのセレス」くらいのときのものか?と思われますが、「櫻狩り」は今この時期にかかれて本当に良かったなぁと思いました。 今の絵のほうが断然正崇っぽいし、蒼磨っぽい。 「中」は「上」よりもさらにお得でした。 最終巻も期待大です(≧▽≦)ゞ 人気ブログランキングに参加しました。 ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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