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主人公とか、ヒロインとかは結構、簡単に私は思いつく なんといっても、自分の理想や、夢や、孤独や、哀しみや、怒りなんかを 代弁してくれる者を描けば良いのだから、簡単である。 問題となるのは「悪役」である。 日本のコミックで歴史に残る「悪役」(というか「ライバル」)を思いつく限り 書きとめてみようかと思ったんだが、これが意外と少ない。 北斗の拳 の「ラオウ」とか、「シン」とか、「サウザー」とか、「ジャギ」とか、「アミバ」とか、「ユダ」とかは良いキャラだと思う。 ジョジョの奇妙な冒険の「ディオ」なんかはすごいキャラだ。 あしたのジョーの「力石 徹」なんかは、悪役というよりかは強力なライバルである。 ガンダムの「シャア・アズナブル」なんかも、悪いと言う前に人間らしいしカッコイイ♪ NARUTOの今、戦ってる「ペイン」なんかが凄そうだが、あまりキャラ的には印象には残らない。なんでかというと、キャラがいっぱいすぎてまとまらないからだ。 マジンガーZの、「Dr・ヘル」とか「アシュラ男爵」とかは、今のコミックではギャグにしかならないし 浦澤直樹の「プルート」は、なんかそんなに怖くないし 20世紀少年の「ともだち」とかも、よくわからないし ワンピースの今週号、戦ってる監獄のボスは強そうだが、頭悪そうだし うう・・・。 なんか、すごく怖くて、カッコよくて、残酷で、頭がよくて、先の先まで相手の行動が読めて キレ者で、美しくて、仮面を幾重にも持ってて、統率力があって、決断力があって うーん。何かが足りないなあ 未だかつて誰も思いつかなかったような、要素だ。 たとえば、こんなのはどうだろうか? 「何を考えているのか想像できないが、天才」 あああ、類型的だ。(ーー;) ................ こうなったら、自分が好きな悪役のどこが好きなのかを箇条書きで考える。 シャア ザビ家に復讐心がある。野望もある。三倍速いモビルスーツを操れる。 ラオウ 世界中の秘奥儀を集めて世界を統一制覇する野望&行動。非情。 力石 ライバル矢吹ジョーとの戦いのために無茶で過酷な減量をして苦しいのに余裕顔。 ディオ 人間の悪意だけをどこまで詰め込ませることができるかというキャラ、最強。 まあ、あんまり詰めすぎる無茶なんで、あとは特殊能力ですね。 四番目の「人間の悪意」をエネルギーにして行動できる存在 というのを考えてみましょう。 純粋な人間の悪意、というのを描いた小説では「オーデュボンの祈り」伊坂幸太郎、「詩羽のいる街」山本弘、「アナザヘブン」(TVドラマ)とかいろいろありますが、あまりSFっぽくはしたくないし、「そのキャラの過去の悲劇とトラウマがそういうことをさせた」という類型的な風にもしたくないので、ここは「全人類に内在的に存在する“自己中心的な魔”」というのを描ききることで新しい世界観を構築するしかない。 そうなってくると、漠然とであるが物語の全体像が見えてくる。 そう、この恐ろしい物語は、「究極の敵」が実は主人公で、登場人物全員がどこまでも努力して勝負してゆくが、どこまでも負けてゆくのを描く、長編になる。 「完全なる悪意」そんなものは実在するのか? そして、それに勝つ方法は本当にあるのか? その絶望を描ききったら、かなりすごい話にはなると思うが 馬鹿でおひとよしの私にそんなものが書けるのか・・・ 心配である。(ーー;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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