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節分と言えば「鬼は外! 福は内!」ですが、実に端的に人間の希望や願いを表現しているコピーだな、と思います。
余論となりますが、人が死んだら「鬼籍に入る」と言います。死者が出たら家の玄関先には「忌」という文字を貼り付け、喪に服し、さらに遺族は神社には百箇日、長いところでは一年、神社には参拝してはならないという慣習があちこちに残っています。 これは死者は穢れたものであり、遺族であってもその関係者が神聖な場(玉垣で囲った神域)に立ち入ることを忌み嫌う神道の考え方によるものであり、当然ながら科学的根拠などありません。 また家相では鬼門という方位があり、こちらも忌み嫌いというか、この方角は不浄なものを置かず、障りなきようにと慎重に取り扱います。 桓武天皇は平安遷都を行った天皇として歴代天皇の中では有名ですが、徴兵制を廃止した、つまり国軍(軍隊)を廃止した天皇として、その後の武士の台頭、荘園制度などの関係からとても大事なことなのですが、なぜか学校の歴史ではほとんど教えません。 この桓武天皇は、天皇の後継者争いで弟の早良親王を虐殺し、その祟りから鬱状態になっていました。鬱の思考からか、武力を持って人を殲滅する軍隊の存在そのものを穢れとみなし、時代背景としては対外的に外圧(中国からの圧力)が減少していたこともあり、徴兵制そのものを廃止してしまったのです。 「鬼は外! 福は内!」に戻りますが、少し前まで葬式は外で、結婚式は内(家)で行いました。祝い事が外で、忌み嫌うことが内と、節分の意味を解さない、おかしな風習が当然のようにあったんですね。 四季変わり目である節分には鰯と巻き寿司を食べるわけですが、わが家では味噌汁の豆腐と薄揚げ、さらに暮れから干しておいたカブラ大根を刻んで具にして頂きます。このカブラが甘く、実に美味しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年02月04日 08時57分09秒
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