オランダ戦で「Japaner, Japaner, Japaner!」
カメルーン戦の勝利で日本代表の評価は一変しましたがそれを加味してもオランダは強い。しかし、今大会において番狂わせは当たり前に起きています。日本サッカーは過去2度の番狂わせを起しています。舞台は1936年のベルリンオリンピックでのスウェーデン戦。当時のスウェーデンはドイツ・イタリアと並ぶ優勝候補のひとつでありました。下馬評ではスウェーデンが圧倒的有利。試合は前半にスウェーデンが2ゴールで優勢に試合を進め日本は為す術もなくそのまま0-2で前半を終えました。後半に入るとスウェーデンが油断したこともあってか、ショートパスを中心とする日本の戦術が機能しはじめ後半4分と17分にゴールを挙げ同点に追いつきます。誰も予想だにしなかった展開が観客の応援を日本寄りに傾かせて後半40分についに逆転。終盤スウェーデンの猛攻をしのぎきって3対2で試合終了。同点に追いついてからの一進一退の攻防は現在の日本代表の課題でもある体力の限界状態での逆転劇でした。この時のスウェーデンのラジオ放送の実況アナウンサーが「Japaner, Japaner, Japaner(日本人、日本人、また日本人)」と連呼。これが「ベルリンの奇跡」です。これ以後、近年までスウェーデンでは大変驚くことを「Japaner, Japaner, Japaner」と言っているのだと聞いたことがあります。今日のオランダもこの時のスウェーデンと同じような優勝候補。1996年にブラジルを破った「マイアミの奇跡」に続き「日本人、日本人、また日本人」を連呼させ「ダーバンの奇跡」と言わせることが出来るでしょうか。「がんばれ~ニッポン!!」(群馬 桐生・江戸っ子寿司)