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地震前日、映画を見に行こうかどうか迷っていた。
春休みになったら、学生さんやお子さんで混雑しそうだったし(・・・まあ、混雑しそうな映画です)、午後3時以降開始だと安いチケットが見つかったので。 そう、このとき行動を起こしていれば、私は地震の時、新宿の映画館にいるはずだった。 ・・・・結局やめて、家の片付けでもしようかと思い直した。 ここのところ私個人の大きな問題になっていることがあって、そのために自宅近所の銀行に行こうと思い、出かける支度をととのえて立ち上がったところ、最初の揺れがやってきた。 マンションのどこかから聞こえる、ゆれる音、きしみ。 それが徐々に近付いて来て、とうとううちへ。 とっさに、主人の名前を呼んでいた。 お願い、助けてとも言った。 倒れる音、落下して割れる音がきこえたけれど、すべてのものが倒れても絶対下敷きにならない地帯にいた私は、実はたいして恐く無かった。 たった一人で死んで行く覚悟くらい、とっくにできている。 今、この状態でそうなるのはちょっといやだけど、いつか自分がそうなることは、主人を見送った日に覚悟した。 だから、死ぬのが恐いとは思わなかった。 どちらかというと、主人が生きていたらさぞ恐がっただろうなあとか、医療器具のお世話にならなければならない人は大丈夫かしらとか、そんなことばかり考えていた。 ゆれがおさまって出た言葉はだから、「ありがとう」だった。 ああ、幸いにも生き残れたなあと。 テレビをつけると、太平洋側の地域すべてが強い地震にみまわれ、特に東北地方に被害がでていることがわかった。 余震の続く中、九州の母に電話すると、外出中で全く知らず、知人にものを送った話などばかりするので、とにかく千葉にいる叔母に連絡がつかないことだけ告げて切る。 とりあえず、電気と水道は無事。 だけどガスコンロでお湯をわかそうとしたら消えた。 保存食を準備しようと思った。 ごはんをたいて、おにぎり作っときましょうというツイッターも見たのだけれど、おにぎりは腐っちゃうと思い、甘みの無いスコーンを焼いた。 バターが無いので、油分はオリーブオイルで。 何とか形になったのが不思議。 風邪を引き込んでいたこともあり、枕元にバッグとスニーカーとコートを置いて、とりあえず寝た。 寝室には背の高い本棚があるのだけれど、主人が生前ビスでしっかり留めていたし、本の飛び出し防止レバーがついている。 エアコンは万が一落下しても、当たらない位置だし。 というわけで、明け方の警報も知らず、寝てしまった。 そして今、風邪もなんとか大丈夫で、こうして書いています。 とりあえず日常生活をとりもどして、だれかの為に働く準備をしなければ。 他の地域にお住まいの皆さん。 東京はライフラインもつながってますし、皆日常をとりもどす気持ちで前向きに動いています。 略奪も暴動も起きてないです。 そして、今後の電力不足に備えて、節電を心がけて生きています。 都市は強いですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月13日 11時53分39秒
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