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お友達に借りて、よしながふみ『大奥』を1巻から7巻まで一気読みしました。 引用した画像は、好きな人物を順に3人。 男女逆転大奥であることは知られるところですが、ちゃんと理由があって、奇妙な疫病「赤面疱瘡」のため、男性が極端に少なくなっているわけです。 よって三代将軍家光以降、将軍は女性。暗躍したのは春日局ということに。 典型的な江戸っ子の良い男、水野祐之進。大奥でねちねちいじめられた時の啖呵がかっこいい。 ことあるごとに心の中で、幼なじみで思い人のお信にかたりかける言葉がいい。 特に、吉宗に選ばれた自分の運命を知った時の言葉がせつなかったです。 少女将軍家光の側室であり、大奥総取締となった有功 。もとは僧でしたが還俗し、春日局に翻弄されます。 彼の生き方がとても印象的でした。 望まぬことに巻き込まれ、つぎつぎとふりかかる難題を受け入れ、それでも人としての品性や優しさを生涯忘れなかった生き様が、とても美しかったです。 紀州徳川家の三女から将軍になった吉宗。あっぱれな戦う女です。 幕府を立て直すため、既成概念を覆し、あくまで自分らしさをつらぬきます。 倹約家で合理的。武芸に優れる力強い人ですが、妙に素直でかわいいところがあります。 最も共感できる人物でした。 印象的な言葉と、印象的な場面がたくさんありました。 一番印象的だったのは、綱吉が父の桂昌院にすがられた打掛をするりと脱ぎ捨てた場面。 あざやかな「親離れ」の瞬間でした。 その前後の、綱吉の長年の恋の成就と、その結末も印象的でした。 他に江島生島事件のところも。江島様も生島新五郎も、いい男・いい女でした。 生島様、かなり好きでしたよ。 よしながふみは、絵でみせるストップモーションのような場面が上手いと思います。 目がくぎづけになりました。 また、印象的な言葉を作ることも上手いと思います。 さ~て、吉宗の治世は、どうなっていくんでしょう? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年08月07日 22時14分59秒
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