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カテゴリ:極めてくだらない話
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魔法で素敵なドレスと靴を手に入れたシンデレラは、さっそうと舞踏会が行われているお城の大広間に姿を表しました。 舞踏会に参加していたのは、その多くがお金持ちの娘達。 怠惰な生活を送って体型が崩れている女性が多い中で、毎日家事とハードな筋トレで体脂肪率が10%台前半となっているシンデレラの引き締まった体は際立っていました。 やがて王子が近づいてきて、シンデレラにダンスを申し込みました。 鍛え上げられた大腿四頭筋と下腿三頭筋、その他の筋肉駆使して華麗なステップで踊るシンデレラと王子。ポストお妃、逆玉達成は目前です。 しかしその時、シンデレラは気付いたのです。 魔法使いがかけてくれた魔法の効力が、そろそろタイムリミットに近づいている事に。 シンデレラはダンスを切り上げて一礼すると、せめて名前だけでも・・・と追いすがろうとする王子を後にして、ヒンズースクワットで鍛えた脚力で脱兎のごとく階段を駆け下り、カボチャの馬車に飛び乗って家路についたのでした。 ・・・その後数日。 すっかりシンデレラにフォーリンラヴな王子様は、何とかして彼女を探す方法を考えていました。 しかし、いくら家来達が現場検証を行っても、シンデレラの身元に繋がる遺留品は一切見つかりません。 そこで王子様は一緒にダンスをした時の記憶を頼りに、シンデレラの引き締まったナイスボディにピッタリと合うサイズのボディースーツを開発しました。 国中の女性にこれを着てもらい、体型でふるいにかける事でシンデレラを見つけるという作戦です。 家来達は特製ボディー・スーツを持参して、家々を回りました。 もちろんシンデレラの住む家も例外ではありません。 自称「巨乳」である一番上の姉は、あまりにも巨大なウエストのためにボディースーツに体を通す事すら出来ませんでした。 自称「スレンダー」である二番目の姉はボディースーツを着ることこそ出来たものの、胸の部分がブカブカの状態。 「当日もパッドを入れてたのよ!」と主張するも、家来には鮮やかに無視されました。 最後にシンデレラです。 当然の事ながら日々の体系管理を怠らなかったシンデレラの体は、ボディースーツにピッタリと納まりました。 そして彼女はお城に招かれて王子様と再開を果たし、みごとお妃になることが出来たのです! めでたし、めでたしです。 ・・・しかし数年後、王子はボディー・スーツが体にフィットした他の「お妃候補」達と浮気をしていたことが判ったのです。 シンデレラは女性の体型に対して異常な執着を持つ王子の性癖に腹を立てつつ、自分がお妃になれたのもエッチな王子様の「体型フェチ」のおかげであるというジレンマに悩みながら、王宮での生活を続けていく事にしたのでした。 →人気blogランキングへはこちら
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