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カテゴリ:研究所長の独り言
よくサプリメントや「健康に良い」ことをアピールしている食品には、「レモン○○個分のビタミンC!」というようなキャッチコピーが付いていたりします。
中には何十個分というような書き方をしてある場合もあるわけですが、物事を深く考える人や研究所長のような心の曲がった人間なら、恐らくこう考えるでしょう。 「そもそも比較対照になってるレモンって大したことないんじゃないの?」 と。 だって、比較対照がショボかったら、「○○倍」という数値なんていくらでも大きく出来るじゃないですか。 トレーニーの中では大した筋力を持っていない研究所長にしても、乳幼児の数十倍の筋力!と比較対照を選べば「倍数」の部分を大きくするのは簡単。もっと極端に言えば「ノミの数千倍の筋力」と言い換えてもいい(笑) 多くの人が乳幼児の実力を知っている状況ではこんな表現をしても無意味なのは言うまでも無いわけですが、じゃあレモンはどうなのか?というと、多分ほとんどの人が正確には知らないのではないかと思うわけです。 これを知るにはやっぱり成分表を見るのが一番手っ取り早いわけで、いつも「当て馬」にされているレモンさんの実力のほどを確かめてみることにしました。 食品成分データベースの情報から100gあたりのビタミンC量のランキングを作成してみたところ、レモンに含まれるビタミンCは全食品の中では27位。数値としては果実100gあたり100mg。 一日のビタミンCの摂取量目安が100mg前後であること、また無数にある食品の中で27位ということを考えると、そこそこの実力ではあると言えるかも知れません。 ただし、、一位であるアセロラの大体17分の1の量ということを考えると「特別ビタミンCを多く含む食品」と言えるかどうかは微妙なところです。 「レモン○○個分のビタミンC」というキャッチコピーは、確かにその食品やサプリメントにビタミンCが一定以上含まれているのことを示しているとは思います。 しかし、なぜレモンが比較対照になっているかについては、「できるだけビタミンがたくさん含まれているというイメージを持ってほしい」という、売り手側の戦略が絡んでいる部分があると言えるのではないでしょうか。
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